2012.10.08
【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ (DC12V)】製作レポート
細々と製作準備を進めていた
ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの製作準備がいよいよ整ったので、
休日に組み立てを行いました。

ケース加工とボリュームシャフトの長さ調整は既に済んでいるので、
あとは中身のパーツ配置と、半田付けのみ。
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■ケース加工のレポートはこちら
次回製作予定の据え置きヘッドホンアンプを選定
-------------------------------------------
パーツ類は、ほぼ全てぺるけさんの頒布品を分けて頂いたものを使用しており、
残りのパーツは秋葉原で調達しています。
まずは、半固定抵抗機の真ん中の足を
片方の足に半田付けしておき、いよいよ実制作準備完了となります。

次に、完成見本図を参考にしながら
ラグ板の穴にジャンパー線とケーブルを差し込み、
仮固定をしていきます。
この後、いろいろなパーツをさらに差し込むので
まだ半田付けは行いません。

さっそくごちゃごちゃしてきて、わけがわからなくなってきた…
実は、この結線作業にあたり、終わりかけの段階で
「ラグ板の表と裏を間違える」というミスに気づいてしまい、
二回同じ工程をやり直しています。(時間かかるわ…)
配線が終わったら、
すべてのパーツをラグ板の穴に差し込み、
リード線を折り曲げて、抜け落ちないように仮固定しておきます。
まだまだ、この時点ではまだ半田付けは行いません。

今まで作ってきたお気楽なアンプキットの基板では
背の低いパーツから順々に半田付けしていく、という手順が基本だったのですが
このラグ板配線のぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプを作る場合、
ラグ板の穴一つを複数のパーツが共有していることが多く、
これらを一回にまとめて半田付けする必要があります。
さらに、ここでミスがあると後々の修正が大変な事に…
最悪、修復不可能になる可能性もあるため
何度も見本図と照らし合わせ、ミスが無いかチェックします。
パーツ配置が正しいことを確認したら、一気に半田付け!

ラグ板の導通金属面は面積が広く、厚みもあるため、
蓄熱量の多いこて先を使わないと
イモハンダになる可能性が高そうです。
そして何度も確認したにもかかわらず、
配線忘れがあったことに気付き、一箇所半田付けをやり直しています。
ラグ板の穴は非常に広く、またパターン剥がれなどの心配もないので
とても修正しやすかった。
裏面はこんな感じ。

(カオスだ…)
ご覧の通り、
このラグ板の裏側を縦横無尽に走る配線ケーブルの隙間に
半田ごてを差し込み、半田付けしていくことになります。
場所によって、ケーブルと半田ごての接触は避けられない事もあり
「耐熱電子ワイヤー」の使用が必須…と思います。
(配線を表面に持って行ったり、配線に遊びを多く持たせるなど、工夫しどころはあります)
実装基板の完成後、
rcaジャック、ボリュームなどの配線半田付けを行いました。
ラグ板裏側の配線は耐熱電子ワイヤーを使用していますが、
こちらの配線はMOGAMIの2514を使用し、ちょっとだけこだわりアピール。

各配線は作業性を最重視し、少し長めに引き回しています。
本当はもう少し短めにしたほうがスマートなんだろうけど…。
これでもう音が出るようになっているはずなのですが、
ケースに組み込む前に通電テストと各種チェックを行います。
そしてありがたいことに、通電、各種チェックにより
正常に動作していることを確認できました。
それでは、いよいよケースに組み込み…
できたー!かっこいい!!


今回はLED付きのロッカースイッチを採用しており
無機質ながらスマートでカッコいい仕上がりになりました。

(ぺるけさんの製作例と基本的に同じパーツを使用しています。)
改めて、内部の紹介です。

ケースはタカチ製HEN110420を使用しています。
ご覧の通り、ケースに対し長さ、高さともにギリギリぴったり合う感じで、
この無駄の無さはとても気分がいい。
コンデンサ類も、ぺるけさんの頒布品を使わせていただきました。


東信の低ESRコンデンサUTWRZと、通常品です。
ただし抵抗だけは、僕が使ってみたかったオーディオ用カーボン抵抗、
タイヨームのFTR33Sを使用しました。

海神無線で一本30円で売っています。
温かみのある音が特徴…らしいので、
僕好みの音が出てくれることを期待。
正面部分を裏から。

裏側は若干余裕がない感じ。

RCAジャックは横並びにしても良かったかなあ。
こんな感じでいよいよ音楽を聴いてみたのですが、
な、なんだこれ…
信じられないほど音がいい…!
こ、こんなに安く作れちゃっていいんだろうか…。
音響会社のモニターに正式採用されたという話から、
角が取れつつも、シャッキリした音質なのかなぁ…なんて想像していたのですが
僕の作ったぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプに関してはそんなことはなく、
柔らかく聴き疲れのない、実に心地いい音質です。
いろいろなブログで絶賛され、フォロワーを生んでいる理由が
実際に体験してみて理解できた気がします。
レビュー記事書きました。
--------------------------------------
【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ (DC12V)】レビュー
--------------------------------------
20121118追記:
その後、15V電源を使ったver.3へのアップデートを行いました。
--------------------------------------
【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ】Ver.2からVer.3へアップデート
--------------------------------------
20130411追記:
さらにその後、コンデンサ容量増量&プリアウト端子を追加した二台目のFET差動ヘッドホンアンプを製作しました。
--------------------------------------
【ぺるけ式FET式差動ヘッドホンアンプ Version 3】製作レポート(2台目)
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このような素晴らしいアンプを企画してくださるぺるけさんに
心より御礼申し上げます。
ありがとうございました!!
ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの製作準備がいよいよ整ったので、
休日に組み立てを行いました。

ケース加工とボリュームシャフトの長さ調整は既に済んでいるので、
あとは中身のパーツ配置と、半田付けのみ。
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■ケース加工のレポートはこちら
次回製作予定の据え置きヘッドホンアンプを選定
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パーツ類は、ほぼ全てぺるけさんの頒布品を分けて頂いたものを使用しており、
残りのパーツは秋葉原で調達しています。
まずは、半固定抵抗機の真ん中の足を
片方の足に半田付けしておき、いよいよ実制作準備完了となります。

次に、完成見本図を参考にしながら
ラグ板の穴にジャンパー線とケーブルを差し込み、
仮固定をしていきます。
この後、いろいろなパーツをさらに差し込むので
まだ半田付けは行いません。

さっそくごちゃごちゃしてきて、わけがわからなくなってきた…
実は、この結線作業にあたり、終わりかけの段階で
「ラグ板の表と裏を間違える」というミスに気づいてしまい、
二回同じ工程をやり直しています。(時間かかるわ…)
配線が終わったら、
すべてのパーツをラグ板の穴に差し込み、
リード線を折り曲げて、抜け落ちないように仮固定しておきます。
まだまだ、この時点ではまだ半田付けは行いません。

今まで作ってきたお気楽なアンプキットの基板では
背の低いパーツから順々に半田付けしていく、という手順が基本だったのですが
このラグ板配線のぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプを作る場合、
ラグ板の穴一つを複数のパーツが共有していることが多く、
これらを一回にまとめて半田付けする必要があります。
さらに、ここでミスがあると後々の修正が大変な事に…
最悪、修復不可能になる可能性もあるため
何度も見本図と照らし合わせ、ミスが無いかチェックします。
パーツ配置が正しいことを確認したら、一気に半田付け!

ラグ板の導通金属面は面積が広く、厚みもあるため、
蓄熱量の多いこて先を使わないと
イモハンダになる可能性が高そうです。
そして何度も確認したにもかかわらず、
配線忘れがあったことに気付き、一箇所半田付けをやり直しています。
ラグ板の穴は非常に広く、またパターン剥がれなどの心配もないので
とても修正しやすかった。
裏面はこんな感じ。

(カオスだ…)
ご覧の通り、
このラグ板の裏側を縦横無尽に走る配線ケーブルの隙間に
半田ごてを差し込み、半田付けしていくことになります。
場所によって、ケーブルと半田ごての接触は避けられない事もあり
「耐熱電子ワイヤー」の使用が必須…と思います。
(配線を表面に持って行ったり、配線に遊びを多く持たせるなど、工夫しどころはあります)
実装基板の完成後、
rcaジャック、ボリュームなどの配線半田付けを行いました。
ラグ板裏側の配線は耐熱電子ワイヤーを使用していますが、
こちらの配線はMOGAMIの2514を使用し、ちょっとだけこだわりアピール。

各配線は作業性を最重視し、少し長めに引き回しています。
本当はもう少し短めにしたほうがスマートなんだろうけど…。
これでもう音が出るようになっているはずなのですが、
ケースに組み込む前に通電テストと各種チェックを行います。
そしてありがたいことに、通電、各種チェックにより
正常に動作していることを確認できました。
それでは、いよいよケースに組み込み…
できたー!かっこいい!!


今回はLED付きのロッカースイッチを採用しており
無機質ながらスマートでカッコいい仕上がりになりました。

(ぺるけさんの製作例と基本的に同じパーツを使用しています。)
改めて、内部の紹介です。

ケースはタカチ製HEN110420を使用しています。
ご覧の通り、ケースに対し長さ、高さともにギリギリぴったり合う感じで、
この無駄の無さはとても気分がいい。
コンデンサ類も、ぺるけさんの頒布品を使わせていただきました。


東信の低ESRコンデンサUTWRZと、通常品です。
ただし抵抗だけは、僕が使ってみたかったオーディオ用カーボン抵抗、
タイヨームのFTR33Sを使用しました。

海神無線で一本30円で売っています。
温かみのある音が特徴…らしいので、
僕好みの音が出てくれることを期待。
正面部分を裏から。

裏側は若干余裕がない感じ。

RCAジャックは横並びにしても良かったかなあ。
こんな感じでいよいよ音楽を聴いてみたのですが、
な、なんだこれ…
信じられないほど音がいい…!
こ、こんなに安く作れちゃっていいんだろうか…。
音響会社のモニターに正式採用されたという話から、
角が取れつつも、シャッキリした音質なのかなぁ…なんて想像していたのですが
僕の作ったぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプに関してはそんなことはなく、
柔らかく聴き疲れのない、実に心地いい音質です。
いろいろなブログで絶賛され、フォロワーを生んでいる理由が
実際に体験してみて理解できた気がします。
レビュー記事書きました。
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【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ (DC12V)】レビュー
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20121118追記:
その後、15V電源を使ったver.3へのアップデートを行いました。
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【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ】Ver.2からVer.3へアップデート
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20130411追記:
さらにその後、コンデンサ容量増量&プリアウト端子を追加した二台目のFET差動ヘッドホンアンプを製作しました。
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【ぺるけ式FET式差動ヘッドホンアンプ Version 3】製作レポート(2台目)
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このような素晴らしいアンプを企画してくださるぺるけさんに
心より御礼申し上げます。
ありがとうございました!!
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この記事へのコメント:
眠れぬ夜にうろついていたら、
何故かいきなり見つけてしまいました。
どうもです。
>柔らかく聴き疲れのない、実に心地いい音質です。
はい、プロだってそういう音で仕事したいんです。
何故かいきなり見つけてしまいました。
どうもです。
>柔らかく聴き疲れのない、実に心地いい音質です。
はい、プロだってそういう音で仕事したいんです。
ぺるけさん
ま、まさかご本人からコメントを頂けるとは夢にも思いませんでした。
この度はありがとうございます。
このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの音は
僕の中で凝り固まっていたオーディオアンプのイメージを大きく覆すものでした。
本当に驚いています。
プロユースの音に対するイメージも改める必要がありますね…。
ま、まさかご本人からコメントを頂けるとは夢にも思いませんでした。
この度はありがとうございます。
このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの音は
僕の中で凝り固まっていたオーディオアンプのイメージを大きく覆すものでした。
本当に驚いています。
プロユースの音に対するイメージも改める必要がありますね…。
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