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2016.02.01

ぺるけ式「FET/Tr差動ヘッドホンアンプ Ver4」製作

国内で最も製作例が多いディスクリート式ヘッドホンアンプ、
FET差動ヘッドホンアンプを設計された
「情熱の真空管」ぺるけさんの最新作。

当機「FET/Tr差動ヘッドホンアンプ Ver4」は
小出力パワーアンプの「トランジスタ式ミニワッターV4」をヘッドホン向けにアレンジした設計という事で、
今までのver1~3と回路が大きく異なっています。

詳しくは公式よりご確認ください。
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■情熱の真空管:FET/Tr式差動ヘッドホンアンプ Version 4
http://www.op316.com/tubes/hpa/version4.htm

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今回は手持ちの選別済み半導体が揃っていた事もあって、
すべての部品を自前で調達。
fet_tr_hpa_v4_002.jpg
配線部分をコネクタピン接続に変更し、
他は原本通りの実装、高価なパーツは使っていません。
fet_tr_hpa_v4_001.jpg
fet_tr_hpa_v4_003.jpg

タカチのケースHEN110312にぴったり収まる、
コンパクトなヘッドホンアンプが完成。
fet_tr_hpa_v4_019.jpg

スピーカー環境でも使いたいので、
ヘッドホンプラグの抜き差しと連動したラインプリ機能も追加。
fet_tr_hpa_v4_022.jpg
穴あけ時にキズをつけてしまった失敗をごまかすため、
大口径のノイトリック製TRSコンボジャックを使いました。
fet_tr_hpa_v4_021.jpg
しかし、ケースのふたが閉まらないというトラブルが発生。
ジャック本体と上蓋を削って、なんとか収まりました。
fet_tr_hpa_v4_018.jpg

fet_tr_hpa_v4_005.jpg
fet_tr_hpa_v4_007.jpg
fet_tr_hpa_v4_011.jpg
fet_tr_hpa_v4_012.jpg


音出しして驚いたのは、
設計が異なるはずの旧バージョン、
FET差動ヘッドホンアンプ特有の耳障りの良さが感じられることです。

旧バージョン同様に残留ノイズは皆無で、
低インピーダンスのカナルイヤホンでも心地良く音楽を楽しめます。

メーカー品、自作品合わせて50台を超えるヘッドホンアンプの音を聴いてきたけれど、
この独特のなめらかな雰囲気がFET差動HPAシリーズならではの特徴…というイメージ。

「私のアンプ設計マニュアル」で書かれているような、
ぺるけさんご本人が目指している「良い音の自己形成」というお話、
FET差動シリーズを追う過程で実感できた気がします。

手持ちのVer3と聴き比べてみると、
どちらも低音にインパクトがある音傾向ながら
柔らかく広がるver3に対して、
弾力とキレが加わったver4というイメージで、
元記事に掲載されたレビューの内容に近い印象。

僕の環境では、ver4のほうが分解能と制動感が高く感じられ、
サイズもコンパクトになって僕好み、いい事ずくめ。
過去のバージョンを製作された方も、あえて当機を作る価値があると思います。

素敵な回路と製作例を惜しげなく公開してくださったぺるけさん、
ありがとうございました!
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Posted at 01:42 | DIY関連 | COM(0) | TB(0) |
2013.04.11

【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ Version 3】製作レポート(2台目)

表題の通り、ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの製作は2台目となります。

前回、2012年の9月に1台目を製作した時は
ラグ板への効率的な部品実装方法が理解出来ていなかったことや、
まだまだ電子工作の腕が不足していたことなどから、
汚い仕上がりになってしまったことがずっと心残りになっていました。

なので、今度こそ僕の中で後悔のない、
「最高のぺるけ式ヘッドホンアンプを作ろう!」という目標で、作業を進めていきました。


ケースは前もって加工しておいたので、あとは楽しい部品実装。
perukefet3_001.jpg

今回はぺるけさんのホームページ「平ラグ工作 (平ラグを使った工作ヒント集)」を読みつつ、
製作手順をよく考えてから作業に入りました。


僕が考えた製作進行手順は、
最初にサイズをあわせつつジャンパー線とハーネスを作成しておき、
perukefet3_004.jpg
ラグ板内側を中心に、端っこから抵抗とハーネスを半田付けしていき、
perukefet3_005.jpg

最後にラグ板外側のトランジスタや、コンデンサなどを取り付けていきました。
perukefet3_006.jpg

裏側はこんな感じ。
perukefet3_007.jpg
製作手順を吟味した結果、大きな不手際もなくスムーズに作業ができました。


その他の配線を終え、いよいよケースに組み込み…
perukefet3_008.jpg

ぺるけ式FET式差動ヘッドホンアンプ Version3(二台目)完成!
perukefet3_014.jpg

この時のために買っておいた、KILOのおしゃれなツマミを使うことができて
満足感で満たされます。
perukefet3_015.jpg

RCAジャックは左側がLine-in、右側がPre-outになっており、
プリアンプ兼ヘッドホンアンプとして使用できます。
perukefet3_016.jpg

実はこのヘッドホンアンプに使用したトランジスタなどの部品は、
去年の10月頃にぺるけさんに頒布していただいたものです。

当時、このヘッドホンアンプの音にとても感動し、プリアンプ機能を追加しなかったことを激しく後悔したため
今度はプリアンプを作る!と決意し、わざわざ頒布していただいた部品だったのですが…
色々あってここまで後回しになってしまいましたが、無駄にすることなく使うことができて良かった…。


それでは改めて、内部紹介。

配線は無駄に太いと仕上がりも汚くなり、信頼性を損ねることを痛感しつつあるので
全て「耐熱電子ワイヤーAWG24(電源部のみAWG22)」とし、
抵抗類は全てタクマンのオーディオ用金属皮膜抵抗、REYを使用しています。
perukefet3_009.jpg

また今回製作最大のポイントとして、コンデンサをさらに増量してみました。

ぺるけさんのホームページに記載されているこのヘッドホンアンプの記事によると、「電源側は10000μFくらいまで、出力側は4700μFくらいまでならデメリットはありません。」とあります。

デメリットがないならやってしまえ!ということで、
カップリングコンデンサの2200μFを4700μFに、電源コンデンサの4700μFを10000μFに増量しました。
ELNAのオーディオ用電解コンデンサ、RW5を選択。
perukefet3_010.jpg
この変更により、コンデンサの総容量は17000μFから32600μFの大容量となりました。

電源コンデンサを増量する場合、
公式推奨のHEN110420を使って組み上げる場合は、そのままではケースにひっかかってしまうので
コンデンサを横倒しして収める必要があります。(幸いにしてスペースがあります)
また、近辺のトランジスタはほとんど発熱しないので、寿命が極端に縮まるようなことはないはず。

また、電源回路部のコンデンサを増量するとポップノイズが発生するそうなので、
こちらは変更しないほうが良いと思われます。


前面パネル側。
perukefet3_011.jpg
2回路2接点のスイッチ機能が増設されているステレオジャックを使い、
ヘッドホンプラグを挿していない時はプリアウトRCAに出力信号が通り、
ヘッドホンプラグを挿すとプリアウトRCAへの接続が遮断される仕組みです。

また、ぺるけさんの記事の通りにプリアウト側には330Ωの抵抗をGNDに並列に接続しておき、
「パワーアンプからみて入力がオープンになりノイズを拾ってしまう」のを防ぐ処理をしています。

背面側。
perukefet3_012.jpg
RCAジャック二つのアース端子を予め結合しておき、
ラインインのジャックとプリアウトのジャックの間を銅単線でつないでおき、アース配線を一箇所にまとめています。
入力と出力の撚り線を一箇所にまとめると音質に影響がありそうで迷いましたが、
とにかく無駄のない配線をしたかったので、思い切って一緒に撚ってしまいました。


左が一号機、右が二号機。
perukefet3_013.jpg
自信を持って「前回より綺麗に作れた」と言い切れます。
少しずつですが、自身の成長を実感できて嬉しい。


この後、現在進行形で
二台目のぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプで音楽を聴いていますが
電解コンデンサを増量した効果が想像を超えて大きかったようで、
一台目との変化がはっきりと知覚できるレベルです。

真空管パワーアンプの6N6Pミニワッターの前段に接続して
プリアンプとしても使えるようにしていますが、
なるほど納得の心地よい音質で、「プリアンプが必要ない」という考えも改めざるを得ないなあ…なんて。


ともあれ、このアンプは今まで作ってきた中で、僕の一番のお気に入りになりそうです。
この素晴らしい音に出会えたことに感謝しています。

ぺるけさん、ありがとうございました。

Posted at 00:42 | DIY関連 | COM(0) | TB(0) |
2013.04.03

サブウーファー導入と、今月のDIY予定

先日に製作したぺるけさん設計の真空管パワーアンプ、
「2段直結シングル・ミニワッター」で音楽を聴くのが楽しくて仕方ありません。
miniwatter_031.jpg
あくまで狭い部屋で、セッティングにもこだわることが出来ない小音量でのリスニングなので
スピーカー環境にそれほど思い入れはなかったのですが、
自分で組み上げたアンプでスピーカーを鳴らすということが
こんなに嬉しいこととは思わず、またオーディオ機器DIYの新しい扉が開いたように思えます。

今、僕が愛用しているスピーカーはFOSTEXのGX100です。(がんばって中古で買いました)
Fostex-GX100_001.jpg
モニター調でやや寒冷系、僕の好みとはちょっと違う音傾向なのですが、
低音から高音まで万遍なく元気良く鳴らしてくれるので、それなりに不満なく使ってきました。

しかし、今回のミニワッター製作によりスピーカーリスニングというものを強く意識させられ、
前から気になっていた不満点が浮き彫りになってきました。
それは、50Hz以下の低音が出ない…!という事です。

僕はとにかく低音が大好きなので、ぷっつり最低域が切れているとやはり気になります。
低音が多いソース(打ち込みのヒップホップや、エレクトロニカなど)の再生頻度が高いので、
そういう音楽もそれなりに満足して聴きたい…と思い始めました。

今までは、あくまでヘッドホンのサブ環境としてのスピーカーだったので、
そういうこだわりも無かったのですが…。

とはいえ、最低域が出ないのは小型パッシブスピーカーの宿命らしく、
スピーカーを買い換えれば解決…とはいかないようです。



それならウーファーを追加して最低域を補えばいいじゃない!と考え、
たまたま格安で出品されていた超小型のサブウーファーをオークションで落札することに成功しました。

先日お迎えした、ONKYOのSW-5Aです。

十年以上前の製品ですが、幸いにして僕が落札したものはとても状態が良かった。

このSW-5Aの売りは、
おそらく単体ウーファーとしては世界最小クラスのサイズ(124W×170H×224Dmm)という点で、
狭い僕の部屋でも置き場を確保できる!というのが導入の決め手になりました。


ステレオスピーカーのGX100より小さいウーファーなので不安はありましたが、
十分すぎるほど量感のある低域が得られ、とても満足です。

再生周波数範囲は40Hzからという事ですが、
ぎりぎり30Hzあたりの音も拾ってくれているようで、嬉しい誤算。

ローパスフィルタは90~170Hzを可変で調整することが出来ます。(90Hzで設定中)

入力はモノラルのサブウーファー用RCA端子と、ステレオのラインインRCA端子の2系統から選ぶことが出来る点もうれしい。


実用面で気づいた点としては、
やはりサイズの制約がきついのか、出力をどんどん上げていくとビビリとバタつきが出てきて、聴くに耐えない感じになります。
(出力を上げると近所迷惑になるので、ほんの少ししか音が出せないのですが)

また、部屋全体に広がるような低音ではなく、若干タイトな感じで、前方に無理やり強引に押し出しているような、余裕がなさそうなイメージもあります。

世の中に極小サイズのウーファーがないのは、上記のような余裕の無さが露呈してしまうからなのかなあ…などと思いました。

元々、PC用アクティブスピーカーにあわせる、最廉価帯のサブウーファーであるということもあり、
総合的に見て若干の安っぽさがある点は否めませんが、
近所や階下に迷惑にならない程度の小音量リスニングを前提として、
ほんのわずかな低音の追加が欲しかった僕にはうってつけのウーファーだと思っており、良い買い物ができました。(なにしろ安かった)




次に、今月の電子工作予定について。

ポータブルアンプ用のDOCKケーブル、サブウーファー用のRCAケーブルを作る予定がありますが、
大物の製作としては、
パワーアンプのミニワッターの前に挟むコントロールアンプ、
いわゆる「プリアンプ」というものを作ってみたいと思っています。

そこで僕が製作することにしたアンプは、ぺるけさん設計のFET差動ヘッドホンアンプv3(2台目)です。
2台目はプリアウトを増設し、ヘッドホンアンプ兼プリアンプとして使えるようにしたいと思います。
perukefet3_001.jpg
先週、すでにケース加工とRCAジャックのアース端子連結を済ませておきました。
perukefet3_002.jpg
あとはラグ板の部品実装だ!

1台目はラグ板を使った部品実装が不慣れで手順不備があったことや、まだまだ半田付けのコツを掴めておらず、あの時は半田を過剰に流しすぎたなあ…などと色々と反省すべき点が多く、
結果的にちょっと汚い仕上がりになってしまったため、
前回よりは綺麗なものを作りたい…!と思っています。
(そう思わせるほど、気に入っているアンプです)

元々このFET差動ヘッドホンアンプはプリアンプとして設計されたアンプ回路が元になっているそうで、
きっとプリアンプとして活躍させても
僕好みの良い音を奏でてくれるだろう…と期待しています。


…とはいえ、
正直、未だにボリューム付きのパワーアンプにプリアンプを挟む意味がよくわからないのですが、
実際に試してみれば理解できることもあるだろうし、試してなんぼという言葉がありますからね…。

Posted at 00:42 | 雑記 | COM(0) | TB(0) |
2012.11.18

【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ】Ver.2からVer.3へアップデート

peruke_022.jpg
ぺるけさんのホームページで公開されている
ヘッドホンアンプのDIYプロジェクト、
ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプです。

このヘッドホンアンプは
僕のようなDIY初心者でもなんとか作れるように配慮されており
部品数がかなり少なめだったりするのですが、
肝心の出音は掛け値なしに素晴らしく、
とても気に入っており、現在僕のメイン機器として愛用しています。


そんなある日、
突如11月にぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの最新改訂版(ver.3)が公開されました。

僕が制作したver.2との違いは、

・出力アップ(ACアダプタ仕様12v⇢15v)
・電解コンデンサの容量アップ
・歪み率、雑音特性の改善

などが確認できます。


また、今回の改訂にあたり、
過去に公開されていたver.2からの改造も
比較的簡単に出来るよう配慮されている点も特徴で、
ぺるけさんのあたたかい気配りを感じられます。

こんなものを見てしまったからには
やるしかないだろう!と思い立ち、
週末に秋葉原へ行き、アップグレードのための材料を買って、
作業することにしました。

アダプタの出力を12Vから15Vにアップするので、
秋月電子で15V0.8Aのアダプタ購入。
総額1400円くらい。

ver.2からver.3に改造する場合の手順とパーツ変更箇所については
ぺるけさんのページで丁寧に解説されているため、
安心して改造することができました。


変更対象のパーツを抜き取った所。
peruke_024.jpg
なかなか思ったように素直にパーツ抜き取りができず、
ここまででかなり苦戦しました。

ラグ板はプリント基板と違いパターン剥がれの心配が無く、
躊躇せずに半田ごてを扱うことが出来、
こういう場合にラグ板のありがたみを感じるのか!と納得。


そして一気に作業完了!
peruke_025.jpg
ver.2をベースにアップデートを行ったので、
正式なver.3とはアースラインやダイオード、インダクタの位置などに違いがあります。


この最新版ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの目立った特徴は、
マイクロインダクタが追加となった点です。
peruke_026.jpg
1/3wの抵抗を使用していたことにより
インダクタと抵抗が干渉してしまい上手く実装できなかったので
調整を行った結果、マイクロインダクタの隣にある27Ωの抵抗に半田が付着し、
わずかに抵抗の皮膜が溶けてしまいました…。
(抵抗値を測った所、変わらず27Ωを保持してくれていたのでこのまま放置。)


ver.2から改修する場合、
2個から3個に増えたダイオードを半田付けするラグ穴が足りず、
このように空中配線をする必要があります。(緑丸部分)
peruke_027.jpg
ダイオードのリード線をよじって、半田を流しました。

16v3300μFだったコンデンサを16v4700μFに増量し、
また、電源デカップリング用の16v1000μFを
25V2200μFに交換したので、
合計17000μFの大容量となりました。
peruke_028.jpg


テスターを使って各種動作チェックを行い、
正常に使用できることを確認した後、
生まれ変わったぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプで音楽を聴いてみましたが
音傾向は変わらず、美しく心地良い音を出してくれているようで、安心しました。

気づいた点としては、
最大音量の伸びしろが今までよりもアップしているように感じられ、
また若干、音に厚みが出てきたようにも感じられますが、
12V版とは全然違う!というほどのものでもないと思います。
(この安定感がぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの素晴らしい所だと思います)

この記事を書いている段階で、通電後四時間程度しか経過していないので、
半田付けの熱で劣化したコンデンサの自己修復が進んできた頃に
変化があるかも。

ともあれ、
このような素晴らしいDIYプロジェクトを公開してくださる
ぺるけさんに、改めて感謝申し上げます。
楽しかった!

Posted at 19:32 | DIY関連 | COM(0) | TB(0) |
2012.10.30

【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ (DC12V)】レビュー

先日僕が製作した、
ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ DC12V版です。

製作してから大分鳴らし、聴きこんだので
そろそろ音の感想について書いてみます。

※ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプとは、
ぺるけさんがホームページで公開しているアンプDIYプロジェクトのうちの一つです。
音響サービス会社に勤める音のプロの評価を経て、
モニターとして正式採用したという実績があるそうで、
音質も折り紙つき…らしい。
詳しくはこちら

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■ケース加工のレポートはこちら
次回製作予定の据え置きヘッドホンアンプを選定
■製作レポートはこちら
【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ (DC12V)】製作レポート
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このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの大きな特徴は
オペアンプを使用せずに回路設計されている、
いわゆるディスクリートアンプという点です。

ディスクリートで良い音を出すためには
複雑な回路構成と、多くの部品が必要である…というのが
僕の中での「ディスクリート」のイメージだったのですが、
このぺるけ式FET差動アンプに関しては
かなり部品数が少なく、
僕のような電子工作歴が短い者でも製作できるほどです。

それもそのはず、
ぺるけさんは、僕達のようなDIY初心者でも作れるように
限界まで部品数を減らして設計されたらしく、
非常に洗練された回路…ということらしい。

回路の事はやっぱり僕にはよくわからないので、
詳しい方にお任せするとして…



部品のほとんどはぺるけさんの頒布品を
お譲りいただいたものです。
コンデンサは「容量増強ver」を選択しています。
peruke_017.jpg

抵抗は、タイヨームのFTR33Sを使用しました。
peruke_019.jpg


リスニング環境は
PC⇢Musiland Monitor 01 USD⇢V-DAC⇢ぺるけ式⇢ヘッドホン。
ヘッドホンは所持品のうち、
HD650、K702、MDR-Z1000、MDR-XB1000、PRO900あたりを使っています。
200時間ほどは鳴らしたと思います。
peruke_022.jpg
(HD650と一緒に撮影)



まず使い勝手について。

心配していた電源ON/OFF時のポップノイズは
全くありませんでした。う、嬉しい!

そして、素人工作で心配だった
駆動中に聴こえるホワイトノイズについてですが、
ノイズを拾いやすいMDR-Z1000を接続し
無音状態でボリュームを最大まで回すと
ようやくかすかに何かが聴こえてくる…という程度で
今まで僕が聴いてきた市販品のヘッドホンアンプではありえない、
驚異的な静けさです。
この状態で音楽を再生したら僕の耳が死にます。
(僕が組み上げたLeijine A496 type1と同じくらいのノイズの少なさ)

ヘッドホンのドライブ能力も申し分ありません。
(半固定抵抗器で利得調整可能)


電源は公式推奨の、
秋月電子で600円で売っている
12V1AのスイッチングACアダプタを使用しているのですが、
これほど静かならばトランス電源にこだわる必要も無いなあ…などと感じました。


肝心の、ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ(12V)の音について。
僕のリファレンスHPAはHD-1L(だった)なので、その辺りを加味して読んでください。


最初に聴いた第一印象は、
いわゆる「Tube Likeな音だな」という印象でした。

一聴して音の刺激が抑えられており、
音の圧力も「これ以上強くなると聴き疲れするな」というギリギリのラインを超えない程度に
抑えられています。

いつまででも聴いていたい、リラックスした音質です。

モニターアンプとして採用された実績があるだけに
音のバランスが良く、
「高音が強い」「低音が強い」などと偏りを感じさせません。

強いて言うなら、高音の刺激がかなり抑えられているので
第一印象は「中低音寄り?」と感じました。

僕は本格的な真空管アンプの音を聴いた事がないのですが、
僕の中で想像している真空管アンプの音
「ウォームで温かい音」「生々しい音」「全体感の強い鳴り方」が
そのまま、このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプに当てはまった印象。

ウォームな音、というと
なんとなく「ドロドロした分解能の低い音」「鈍重」「篭った音」などと
想像されるかもしれません。

このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプに関してはそんなことはなく、
薄い膜が張られたぬるま湯のような優しい出音を基調として
高い分解能、抜群の定位の良さを両立しており、
低価格帯の市販ヘッドホンアンプでは決して出せないであろう
高次元の音が味わえます。

特にボーカルの声の生々しさと定位の良さは特筆すべき点で、
ボーカル位置はグッと低めに口元から聴こえてくる印象。

音場の広がりに関しては特別広くはなく、
平均的、といった印象。
この辺りは上流の影響が大きいのか、
またはこのぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ(12v)の上位にあたる
100V版、またはバランス型アンプでは違った印象になりそうな予感がします。



このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの音は
今の僕の好みと完全に一致しており、
「やっと理想のヘッドホンアンプが見つかった!」というのが僕の正直な感想。

この後、
僕の狭い部屋に設置スペースが確保出来なかったこともあり、
僕が組み上げた「ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ」「Leijine A496」以外の
ヘッドホンアンプのうち、一部を残して処分しました。

やはり、自分で組み上げたアンプには特別な愛着が湧くし、
「良い音に聴こえる思い込み」もたっぷり得られます。
オーディオは自己満足の世界ですから、こういう満足の仕方があったんだなあ…と
改めて目から鱗が落ちる思いです。

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