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2016.08.22

【NwAvGuy Objective2】据え置き専用の2台目制作

2011年にNwAvGuy氏が設計したヘッドホンアンプ、
Objective2(O2)の二台目を組み上げました。




NwAvGuy氏の公式ブログでは
O2開発の流れや特性などが掲載されていて、
スペースとコストを抑えた半波整流の電源部、
電池駆動時に活躍する正負電源の監視機能、
高SN比を実現するアナログ部の一段目と二段目の間に配置したボリューム位置、
バッファ専用IC並の性能を低コストで実現したというNJM4556の並列接続など、
回路採用に至った経緯と解説が丁寧に書かれていて
読み物としても面白いです。

その他、様々な機器の測定結果や批評など、
オーディオ沼に陥っている人ほど胸に刺さりそうな内容が多く含まれているので、
スパイラルの特攻薬(劇薬)になる…かも。

■参考URL:NwAvGuy
http://nwavguy.blogspot.jp/


O2開発と関連の動きは
2014年に国内のまとめサイト等で取り上げられ話題になったけれど、
オーディオに興味がない人にも興味を持たせるためと思われる
過激な曲解が含まれている点は留意すべき。


ところで、
僕が組み上げた1台目のObjective2は
「トランスポータブル」という中途半端なデザインが仇となり、
持ち歩くには大きすぎ、
全ての端子が前面パネルに集中しているため据え置きとしても使いづらいという
痛し痒しのアンプでした。
Objective2_012.jpg

この問題については世界各地から意見が寄せられていたようで、
O2を販売しているJDS Labs等では
ライセンスを遵守している範囲で実現できる
入出力端子のカスタムオプションが選択できるようになりました。

これらを参考にしつつ
僕が欲しい機能を盛り込んで組み上げたのが、
据え置き専用の二代目Objective2です。
nwavguy_objective2_008.jpg
O2の基板は
タカチのアルミケースHENシリーズにスロットインできる丁度いい大きさで、
据え置き向けの機構部品を配置する奥行きの余裕もあるので
カスタムケースとして理想的。
nwavguy_objective2_012.jpg
アンプ本体の部品実装は推奨部品を使用しつつ、
バッテリー部分は未実装、
ヘッドホン端子とボリュームを据え置き向け部品に差し替え、
他の入出力端子は背面に配置、プリアンプとしても使えるようにしています。
nwavguy_objective2_013.jpg
nwavguy_objective2_014.jpg

増幅部オペアンプはNE5532に変更。
デフォルト指定のNJM2068よりノイズと消費電流がわずかに増加するデメリットがあるものの
さらなる低歪みを得られる、据え置き向けの推奨ICといえます。
nwavguy_objective2_015.jpg
nwavguy_objective2_016.jpg

電源タップを占有するACアダプタが嫌いなので、
スイッチ付きの外部電源ユニットも自作。
nwavguy_objective2_006.jpg
nwavguy_objective2_007.jpg
nwavguy_objective2_009.jpg



Objective2のアピールポイントは
30ドル程度で実装基板が完成するコストパフォーマンスの高さと
高価な据え置き専用ヘッドホンアンプにも見劣りしない諸特性を兼ね備えている点。

様々なHPAの比較測定結果を掲載している海外の有名サイトでは
ベンチマークのような扱いになっているほどで、
ハイエンドな製品と比較しても
見劣りしない性能を持っていることを確認できます。

■参考URL:InnerFidelity HEADPHONE AMPLIFIER MEASUREMENTS
http://www.innerfidelity.com/headphone-amp-measurements


特性が良くても音が伴わなければ…という事で音出しをしてみると、
相変わらずモニター的で鮮度が高い音傾向、
制動が効いていて歯切れの良い低音が気持ちいい。

僕が今まで使ってきたヘッドホンアンプの中では
最もプリアンプ適性が高く、
クロストーク性能の高さが分解能と立体感に反映されている印象。
スピーカー環境でこんなにダイナミックな音が出るのか…!
と、嬉しい驚き。

実力を最大限に引き出すためにはAC電源による駆動が必要で、
600Ωのヘッドホン接続時、電池駆動と比較して約2倍の出力(1%THD時)が得られることから、
ポータブルとして使う機会がないのであれば、
入出力端子の配置が改善されただけで想像以上に使いやすくなるし、
据え置き専用の仕様に改造するメリットは大きいと言えます。

自作をしない方でもJDS Labs等でカスタム注文が可能なので、
小型かつ安価で優れた性能のヘッドホンアンプが欲しい方、
またはベンチマーク的な製品が欲しいマニアの方にお勧め。


改めて当機の音の良さを知ってしまうと、
NwAvGuy氏がリリースを準備していた
据え置き専用のヘッドホンアンプ「PDA」が未発表のまま
更新が途絶えてしまったという経緯が残念で仕方ありません。

「NwAvGuy」のドメイン自体は2016年現在も更新が確認されていることから
設計者本人は健在のようですが……。
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Posted at 02:05 | DIY関連 | COM(0) | TB(0) |
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