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2012.10.30

【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ (DC12V)】レビュー

先日僕が製作した、
ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ DC12V版です。

製作してから大分鳴らし、聴きこんだので
そろそろ音の感想について書いてみます。

※ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプとは、
ぺるけさんがホームページで公開しているアンプDIYプロジェクトのうちの一つです。
音響サービス会社に勤める音のプロの評価を経て、
モニターとして正式採用したという実績があるそうで、
音質も折り紙つき…らしい。
詳しくはこちら

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■ケース加工のレポートはこちら
次回製作予定の据え置きヘッドホンアンプを選定
■製作レポートはこちら
【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ (DC12V)】製作レポート
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このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの大きな特徴は
オペアンプを使用せずに回路設計されている、
いわゆるディスクリートアンプという点です。

ディスクリートで良い音を出すためには
複雑な回路構成と、多くの部品が必要である…というのが
僕の中での「ディスクリート」のイメージだったのですが、
このぺるけ式FET差動アンプに関しては
かなり部品数が少なく、
僕のような電子工作歴が短い者でも製作できるほどです。

それもそのはず、
ぺるけさんは、僕達のようなDIY初心者でも作れるように
限界まで部品数を減らして設計されたらしく、
非常に洗練された回路…ということらしい。

回路の事はやっぱり僕にはよくわからないので、
詳しい方にお任せするとして…



部品のほとんどはぺるけさんの頒布品を
お譲りいただいたものです。
コンデンサは「容量増強ver」を選択しています。
peruke_017.jpg

抵抗は、タイヨームのFTR33Sを使用しました。
peruke_019.jpg


リスニング環境は
PC⇢Musiland Monitor 01 USD⇢V-DAC⇢ぺるけ式⇢ヘッドホン。
ヘッドホンは所持品のうち、
HD650、K702、MDR-Z1000、MDR-XB1000、PRO900あたりを使っています。
200時間ほどは鳴らしたと思います。
peruke_022.jpg
(HD650と一緒に撮影)



まず使い勝手について。

心配していた電源ON/OFF時のポップノイズは
全くありませんでした。う、嬉しい!

そして、素人工作で心配だった
駆動中に聴こえるホワイトノイズについてですが、
ノイズを拾いやすいMDR-Z1000を接続し
無音状態でボリュームを最大まで回すと
ようやくかすかに何かが聴こえてくる…という程度で
今まで僕が聴いてきた市販品のヘッドホンアンプではありえない、
驚異的な静けさです。
この状態で音楽を再生したら僕の耳が死にます。
(僕が組み上げたLeijine A496 type1と同じくらいのノイズの少なさ)

ヘッドホンのドライブ能力も申し分ありません。
(半固定抵抗器で利得調整可能)


電源は公式推奨の、
秋月電子で600円で売っている
12V1AのスイッチングACアダプタを使用しているのですが、
これほど静かならばトランス電源にこだわる必要も無いなあ…などと感じました。


肝心の、ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ(12V)の音について。
僕のリファレンスHPAはHD-1L(だった)なので、その辺りを加味して読んでください。


最初に聴いた第一印象は、
いわゆる「Tube Likeな音だな」という印象でした。

一聴して音の刺激が抑えられており、
音の圧力も「これ以上強くなると聴き疲れするな」というギリギリのラインを超えない程度に
抑えられています。

いつまででも聴いていたい、リラックスした音質です。

モニターアンプとして採用された実績があるだけに
音のバランスが良く、
「高音が強い」「低音が強い」などと偏りを感じさせません。

強いて言うなら、高音の刺激がかなり抑えられているので
第一印象は「中低音寄り?」と感じました。

僕は本格的な真空管アンプの音を聴いた事がないのですが、
僕の中で想像している真空管アンプの音
「ウォームで温かい音」「生々しい音」「全体感の強い鳴り方」が
そのまま、このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプに当てはまった印象。

ウォームな音、というと
なんとなく「ドロドロした分解能の低い音」「鈍重」「篭った音」などと
想像されるかもしれません。

このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプに関してはそんなことはなく、
薄い膜が張られたぬるま湯のような優しい出音を基調として
高い分解能、抜群の定位の良さを両立しており、
低価格帯の市販ヘッドホンアンプでは決して出せないであろう
高次元の音が味わえます。

特にボーカルの声の生々しさと定位の良さは特筆すべき点で、
ボーカル位置はグッと低めに口元から聴こえてくる印象。

音場の広がりに関しては特別広くはなく、
平均的、といった印象。
この辺りは上流の影響が大きいのか、
またはこのぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ(12v)の上位にあたる
100V版、またはバランス型アンプでは違った印象になりそうな予感がします。



このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの音は
今の僕の好みと完全に一致しており、
「やっと理想のヘッドホンアンプが見つかった!」というのが僕の正直な感想。

この後、
僕の狭い部屋に設置スペースが確保出来なかったこともあり、
僕が組み上げた「ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ」「Leijine A496」以外の
ヘッドホンアンプのうち、一部を残して処分しました。

やはり、自分で組み上げたアンプには特別な愛着が湧くし、
「良い音に聴こえる思い込み」もたっぷり得られます。
オーディオは自己満足の世界ですから、こういう満足の仕方があったんだなあ…と
改めて目から鱗が落ちる思いです。
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2012.10.22

【Meier Audio Porta CordaⅢUSB PHPA DIY Project】製作レポート

僕が9月に注文していた
Meier AudioのDIYプロジェクト、
Porta CordaⅢUSBのキットです。

portacorda_002.jpg
あれからパーツを集め、いよいよ製作準備が整ったので
休日に組み上げることにしました。

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■製作準備編はこちら
Meier Audio Porta CordaⅢ USBのキットを注文
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このPorta CordaⅢUSBは2005~2008年頃まで販売されていた
歴史あるポータブルアンプらしく、
元々DIY向きに作られたものではないようです。

どおりで、
フロントパネルが無かったり、製作難易度が妙に高そうだったり、
パーツの入手性が悪かったりするわけだ…。


このPorta CordaⅢUSBに使用するパーツは
秋葉原では手に入らないものが多いため、
主にRSコンポーネンツをはじめとした
通販で買った部品が多いです。
portacorda_012.jpg
さらにサイズ制約がかなり厳しく、
実装不可能だったり小さすぎたりしたパーツがいくつかあり、
何回か買い直したりしてます。
(ここまでの準備が結構手間だった!でも楽しかった!)

公式ページでは特に記載されていなかったので
かなり不安だったのですが、
クロスフェード用のトグルスイッチは
赤枠部のように足を切り取ってやる必要があります。
(2回路2接点ON-ONを2回路1接点ON-OFFに変更)
portacorda_013.jpg
ともあれ、この足を切らないと基板に実装出来ないのですが…。


チップ抵抗の半田付けは初めてなので
かなり不安があったのですが、
見た目よりはずっと簡単でした。
SOICの半田付けさえ出来れば、あとは応用といった感じ。
portacorda_014.jpg
(何箇所かずれてるけど…)


時間すっとばして、一気に実装完了!
portacorda_015.jpg
基板表面に実装したチップ部品の隙間をぬって
リード部品を半田付けしなければならないので、
やはり製作難易度は高めであると思います。

幸いにして、特に大きなトラブルもなく実装に成功しました。
(銅線のプラス・マイナスを間違えるというミスをやってしまいましたが)


基板表面のアップです。
この実装密度を見てくれ!(た、たまらん…)
portacorda_017.jpg
電解コンデンサだけでも合計9160μFを誇る大容量で、
Meier Audioのポータブルアンプに対する妥協の無さと信念が伝わってきます。



47pf、330pf、1500pfのコンデンサについて、
公式ではアキャシャルリードのスチロールコンデンサを使用するように推奨しているのですが、
今となってはスチロールコンデンサは非常に入手性が悪く、
秋葉原では330pfと1500pfのサンリング銅箔スチコンしか手に入らなかったため、
47pfはマイカコンデンサで代用しています。
portacorda_018.jpg
この銅箔スチコンはアキャシャルリード品ではないので
不自然な実装になってしまっていますが…細かいことは気にしない!
portacorda_019.jpg
0.22μFの積層ポリエステルフィルムコンデンサは
僕が気に入っているArcotronics/KEMETのR82を採用し、
0.068μFの積層ポリプロピレンフィルムコンデンサは
WIMAのMKP2を使いました。

USB入力からの電流を平滑する働きと思われる低ESR品の電解コンデンサは
容量、サイズ的な制約が厳しいため
ほぼ選択肢が無く、パナソニックのFCを使いました。
portacorda_020.jpg

16v470μFの電解コンデンサは
同じくパナソニックのオーディオ用、AMXを採用。
portacorda_021.jpg
チップ抵抗もパナソニックで統一しており、
Made in JAPAN風のこだわり。

フィルムコンデンサも国産メーカーの指月とかにすべきだったかな?


実装後の基板裏面です。
portacorda_022.jpg

メインの増幅用オペアンプは
LM6171(1回路)をデュアルで実装しています。
portacorda_023.jpg
2個あわせて消費電流5mA。省電力と高音質を兼ねているらしい。

電圧レギュレーターのLM2662Mです。
portacorda_024.jpg
ここから5.5Vの電流を流しているらしい…けどよく理解できていない。

DACチップのPCM2704です。
portacorda_025.jpg
このチップの働きにより、
PCからUSBケーブルを繋ぐだけで音楽を聴く事ができます。
(しかもバスパワー駆動対応)


そんな感じでいよいよケースに組み込んで…


完成!かっこいいぜ!!
portacorda_026.jpg

LEDは高輝度の紫LEDを採用しました。
フラッシュ焚くと紫に見えませんが…
portacorda_027.jpg

電池は9V電池一本で駆動する仕様で、
裏面の電池スナップから簡単に交換することができます。
portacorda_028.jpg
電池がけっこうガッチリはまるので、
電池の大きさにより、取り出すためにテコのようなものが必要な場合があります。
(マイナスドライバーで代用してます)

クリップが裏側についてますが、これは要らないね…。


無事に完成したPorta CordaⅢUSBを、実際にiPod nano4thと、
PCからのUSBケーブル直差しで音楽を聴いてみたのですが、
一聴してわかるこの高音質…!

正直、今まで作ってきたDIYポータブルアンプの中では一番音がいいかも。
音質レビューについては後日改めて。


それにしても…電子工作は飽きないし、楽しいです!

DIYで基板から組み上げたアンプはこれで9つ目となります。
元々狭かった部屋がさらに狭く…(あわわ)

次回製作予定の工作物は既に選定済みで、
準備を少しずつ進めています。

一気に沢山作っても使い分けられない事を実感しているので、
少しペースを落としてゆっくりやっていかないとね…。

Posted at 00:18 | DIY関連 | COM(0) | TB(0) |
2012.10.11

【Leijine 47Aptbl 】生まれ変わった新47Aptbl

先月、僕が組み上げたポータブルアンプ基板、
Leijineの47Aptblです。
Leijine_PortableAmp_017.jpg
Leijine_PortableAmp_021.jpg

■Leijineのポータブルアンプ製作レポートはこちら
【Leijine Portable Headphone Amplifier 47Aptbl & A386ptbl】製作レポート
■ファーストインプレはこちら
Leijine 47Aptbl & A386ptbl】ファーストインプレ

この47Aptblは
有名なcMoyヘッドホンアンプ回路をより高音質に発展させた
A47回路をポータブル用にリファインしたもので、
「高精度ポータブルヘッドホンアンプ基板」という名でリリースされています。
Leijine_PortableAmp_019.jpg

実際、これを組み上げて音を聴いてみた僕としても
高精度という名にふさわしい高音質であると思っています…が、
先日のファーストインプレで書いたように、
あまりに短い駆動時間と、秋月のポータブルアンプケースを使用したことによる
電池交換の面倒さが致命的で、ポータブルアンプとして
気軽に持ち出すには弱点が多すぎると判断し、作ったまま放置していました。



そんなある日、
なんとLeijine代表の方からお便りをいただきました

内容は、47Aptblに関する
47Aptblの駆動時間について」のご意見と、
47Aptbl用のオペアンプ先行販売」についての
ご提案をいただきました。
(ありがとうございます!!)

こんな場末のブログを見てくださったなんて…!
素人工作丸出しでちょっと恥ずかしいですが、嬉しい。



ポータブルアンプ駆動のためのご意見を
僕なりに解釈しますと。

まず、ポータブルアンプを長時間駆動させるためには
消費電流の少ない回路を、容量の大きな電池で駆動させる必要があります。
当然といえば当然の事なのですが…。

で、何が言いたいかというと
先日、僕が作った47Aptblは、
駆動時間という点において、相当悪い条件で使用していた
ようなのです。

まず消費電流について、
47Aptblには2つのオペアンプと、LEDがついています。

この三箇所の消費電流の合計が、この47Aptblの消費電流となるようです。


僕が47Aptbl製作レポートで使用したオペアンプは
MUSE8820とAD8066ARZでした。
これらのオペアンプの消費電流は、
MUSE8820が8mA、AD8066ARZが12mAです。

さらにLEDは半固定抵抗器で光量調整可能なのですが、
僕は光量低めのLEDを使用して
半固定抵抗器のツマミを目一杯回して運用していたため、
およそ10mAほどの消費電流が発生していたと思われます。

よって、僕が製作レポートで組み上げた47Aptblの消費電流は
8+12+10=30mA程度となります。

これを駆動させるために使用した電池は、
250mAhの9Vニッケル水素電池だったので、
47Aptblの駆動時間は
250÷30で、僕が実際に体感していた駆動時間「7~8時間」とほぼ一致します。

結果的に、効率の悪いオペアンプと、容量の少ない電池で駆動していた結果
必然的に駆動時間が短くなった、と。


これを改善するためには、
「低消費のオペアンプ」「効率のいいLED」「容量の大きな電池」を
用意する必要があるわけです。


最も効果が大きいのが電池の変更です。

僕が使用した9V電池は
高い電圧が出せる代わりに容量が少ないので、
例えば容量800mAhの単4電池を使用すれば
今と同じ消費電流のポータブルアンプを駆動する場合でも
単純計算で3倍以上の駆動時間が確保できることになります。


このポータブルアンプ基板をリリースする当初の時点で
Leijineさんも、この9V電池を使用した場合の駆動時間の短さと、
秋月のポータブルアンプケースの電池交換の手間を危惧していたそうで、
近日、47Aptblに最適な「高音質・低消費」のオペアンプを販売予定しているとの事。


そして、一足先に、
そのオペアンプを譲って頂けることになりました。
(ありがとうございます)


到着したオペアンプがこちら。
Leijine_PortableAmp_028.jpg
増幅用オペアンプの「OPA1662」
ボルテージフォロワ用の「LMV722」です。
どちらもSOICのリリースなので、DIP変換基板に半田付けする必要があります。

※LMV722は低電圧用のオペアンプ(±2.5Vまで)なので、
 9V電池では使用できません。


これらのオペアンプ、
OPA1662の消費電流は3.6mA、
LMV722の消費電流は2mAなので、
僕が使っていた組み合わせの3分の1以下の消費で済むことになります。

オペアンプの種類によって消費電力が違うのは知っていましたが、
まさかこんなに大きく違うとは、
今まで気にしたことも無かった事なので
目から鱗すぎる…。



さらに、LEDを変更すれば
こちらも電流消費を節約でき
消費10mAから、3mAくらいに抑えられるはず、との事らしい。


善は急げということで、早速オペアンプをDIP変換基板に半田付けしました。
Leijine_PortableAmp_029.jpg


そして、電池交換が面倒すぎて忌々しい
秋月ポータブルアンプケースを投げ捨てて、
秋葉原エスエス無線で売っていた
電池スナップ付きのハモンドケース、1553BGYBATに乗り換え。

土台部分にスポンジを貼って高さ調整してます。

この1553BGYBATは単3電池2本、
または9V電池一本が収納出来るようになっています。
Leijine_PortableAmp_025.jpg
やはりポータブルアンプのような「あってもなくてもいいもの」を使うからには
多少利便性が劣っても
駆動性能に優れた高電圧の9V電池を使いたい!と思ったので、
電池は今まで通り9V電池の運用で行く事にします。


47Aptblの基板はそのままでは収まりませんでした。

基板の端をカットし、ケース1553BGYBATのネジ穴部分も一部カットすることで、
なんとか収まったぞ…!
Leijine_PortableAmp_026.jpg
(開いたスペースには塩ビ板を当てはめて、
ガタつかないように調整しています。)

フロントパネルの穴あけ位置が大分ずれてしまったので、
穴を拡張してなんとかごまかしています。
Leijine_PortableAmp_027.jpg
ああああ…もっとちゃんと計算しておけばよかったあああ…


そして増幅用のオペアンプを先ほどの
OPA1662に変更します。
Leijine_PortableAmp_030.jpg
これで増幅用オペアンプの消費電流が3分の1くらいになったぞ!

ボルテージフォロワのオペアンプについて、
僕が9V電池での運用を選択したことにより
せっかく送っていただいたLMV722が使えなくなってしまったので、
他のオペアンプで代用します。


手持ちを探ってみた所、ちょうど良さそうな物がありました。
±3.5vから使え、消費電流2.8mA(らしい)の低消費、
FET入力オーディオ用オペアンプのベストセラー、TL072CPです。
Leijine_PortableAmp_031.jpg
これで、
ボルテージフォロワのオペアンプの消費電流が半分以下になったぞ!



さらに、Ledを高輝度の赤色LEDに変更し、半固定抵抗器のつまみを絞ったので、
LEDの消費電流も半分程度にはなったはず…!

単純計算すると、
47Aptblの消費電流は30mAから、12~14mA程度になったはず。


以上のような修正の末、
生まれ変わった47Aptblです。
Leijine_PortableAmp_032.jpg
ケースが変わると全くの別物に見えますな…。

ツマミだけアルミ製なのはちょっと気に入らないので、
キュートなプラスチック製ツマミに交換したいなあ。


背面の電池スナップを開けて、簡単に電池が交換できるようになりました。
Leijine_PortableAmp_033.jpg
これで短いランタイムも怖くない!


そして肝心の47Aptblの駆動時間ですが、
オペアンプとLEDの変更のよる改善は大きく、
7~8時間程度しか持たなかったバッテリーが
16~18時間も持つようになりました。

ポータブルアンプを運用するにあたって
オペアンプの選択が非常に重要であることを理解しました!



音質も上々で、気分がいい!
Leijine_PortableAmp_034.jpg
ちょっとでかいけど…



さらに、
同じくLeijineの据え置きヘッドホンアンプ基板、
A496に使用するオペアンプについて、
変更のご提案を頂きましたので、
早速交換してみました。
Leijine_A496_043.jpg

増幅用のオペアンプをNE5532に変更。
Leijine_A496_044.jpg
曰く、
デフォルトのLME49720とはまったく別の一癖ある音質にびっくりされると思います、との事。

この状態でちょっと聴いてみました。


オペアンプをLME49720にしても、ADA4075-2にしても、AD8620にしても、
固めで寒冷系の音質である印象は変わらなかったので
「ああ、これがA496の特徴なんだな」と思っていたのですが
NE5532を装着したA496の音は、
真っ先に低音の押し出しが強く感じられる点に耳が行きます。

確かに今までのA496とは大分違うようで、
AD8620よりこっちのほうが好き…かも…。
(な、なんてこった…)


今回、ポータブルアンプ運用の件について
色々と助言下さったLeijineさんに改めて御礼申し上げます。
ありがとうございます!


2012.10.08

【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ (DC12V)】製作レポート

細々と製作準備を進めていた
ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの製作準備がいよいよ整ったので、
休日に組み立てを行いました。

ケース加工とボリュームシャフトの長さ調整は既に済んでいるので、
あとは中身のパーツ配置と、半田付けのみ。

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■ケース加工のレポートはこちら
次回製作予定の据え置きヘッドホンアンプを選定
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パーツ類は、ほぼ全てぺるけさんの頒布品を分けて頂いたものを使用しており、
残りのパーツは秋葉原で調達しています。

まずは、半固定抵抗機の真ん中の足を
片方の足に半田付けしておき、いよいよ実制作準備完了となります。
peruke_006.jpg


次に、完成見本図を参考にしながら
ラグ板の穴にジャンパー線とケーブルを差し込み、
仮固定をしていきます。
この後、いろいろなパーツをさらに差し込むので
まだ半田付けは行いません。
peruke_007.jpg
さっそくごちゃごちゃしてきて、わけがわからなくなってきた…

実は、この結線作業にあたり、終わりかけの段階で
「ラグ板の表と裏を間違える」というミスに気づいてしまい、
二回同じ工程をやり直しています。(時間かかるわ…)


配線が終わったら、
すべてのパーツをラグ板の穴に差し込み、
リード線を折り曲げて、抜け落ちないように仮固定しておきます。
まだまだ、この時点ではまだ半田付けは行いません。
peruke_008.jpg
今まで作ってきたお気楽なアンプキットの基板では
背の低いパーツから順々に半田付けしていく、という手順が基本だったのですが
このラグ板配線のぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプを作る場合、
ラグ板の穴一つを複数のパーツが共有していることが多く、
これらを一回にまとめて半田付けする必要があります。

さらに、ここでミスがあると後々の修正が大変な事に…
最悪、修復不可能になる可能性もあるため
何度も見本図と照らし合わせ、ミスが無いかチェックします。


パーツ配置が正しいことを確認したら、一気に半田付け!
peruke_009.jpg
ラグ板の導通金属面は面積が広く、厚みもあるため、
蓄熱量の多いこて先を使わないと
イモハンダになる可能性が高そうです。

そして何度も確認したにもかかわらず、
配線忘れがあったことに気付き、一箇所半田付けをやり直しています。
ラグ板の穴は非常に広く、またパターン剥がれなどの心配もないので
とても修正しやすかった。


裏面はこんな感じ。
peruke_010.jpg
(カオスだ…)

ご覧の通り、
このラグ板の裏側を縦横無尽に走る配線ケーブルの隙間に
半田ごてを差し込み、半田付けしていくことになります。
場所によって、ケーブルと半田ごての接触は避けられない事もあり
「耐熱電子ワイヤー」の使用が必須…と思います。
(配線を表面に持って行ったり、配線に遊びを多く持たせるなど、工夫しどころはあります)


実装基板の完成後、
rcaジャック、ボリュームなどの配線半田付けを行いました。
ラグ板裏側の配線は耐熱電子ワイヤーを使用していますが、
こちらの配線はMOGAMIの2514を使用し、ちょっとだけこだわりアピール。
peruke_011.jpg
各配線は作業性を最重視し、少し長めに引き回しています。
本当はもう少し短めにしたほうがスマートなんだろうけど…。

これでもう音が出るようになっているはずなのですが、
ケースに組み込む前に通電テストと各種チェックを行います。


そしてありがたいことに、通電、各種チェックにより
正常に動作していることを確認できました。





それでは、いよいよケースに組み込み…








できたー!かっこいい!!
peruke_012.jpg
peruke_013.jpg

今回はLED付きのロッカースイッチを採用しており
無機質ながらスマートでカッコいい仕上がりになりました。
peruke_014.jpg
(ぺるけさんの製作例と基本的に同じパーツを使用しています。)

改めて、内部の紹介です。
peruke_015.jpg
ケースはタカチ製HEN110420を使用しています。
ご覧の通り、ケースに対し長さ、高さともにギリギリぴったり合う感じで、
この無駄の無さはとても気分がいい。

コンデンサ類も、ぺるけさんの頒布品を使わせていただきました。
peruke_017.jpg
peruke_018.jpg
東信の低ESRコンデンサUTWRZと、通常品です。

ただし抵抗だけは、僕が使ってみたかったオーディオ用カーボン抵抗、
タイヨームのFTR33Sを使用しました。
peruke_019.jpg
海神無線で一本30円で売っています。
温かみのある音が特徴…らしいので、
僕好みの音が出てくれることを期待。

正面部分を裏から。
peruke_020.jpg

裏側は若干余裕がない感じ。
peruke_021.jpg
RCAジャックは横並びにしても良かったかなあ。


こんな感じでいよいよ音楽を聴いてみたのですが、
な、なんだこれ…

信じられないほど音がいい…!

こ、こんなに安く作れちゃっていいんだろうか…。


音響会社のモニターに正式採用されたという話から、
角が取れつつも、シャッキリした音質なのかなぁ…なんて想像していたのですが
僕の作ったぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプに関してはそんなことはなく、
柔らかく聴き疲れのない、実に心地いい音質です。

いろいろなブログで絶賛され、フォロワーを生んでいる理由が
実際に体験してみて理解できた気がします。


レビュー記事書きました。
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【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ (DC12V)】レビュー
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20121118追記:
その後、15V電源を使ったver.3へのアップデートを行いました。
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【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ】Ver.2からVer.3へアップデート
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20130411追記:
さらにその後、コンデンサ容量増量&プリアウト端子を追加した二台目のFET差動ヘッドホンアンプを製作しました。
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【ぺるけ式FET式差動ヘッドホンアンプ Version 3】製作レポート(2台目)
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このような素晴らしいアンプを企画してくださるぺるけさんに
心より御礼申し上げます。
ありがとうございました!!


Posted at 12:53 | DIY関連 | COM(2) | TB(0) |
2012.10.02

【AMB Labs Mini3 Portabe Headphone Amplifier】レビュー

製作レポートから大分間が開いてしまいました。
9月上旬に製作したAMB LABSのポータブルアンプキット、MINI3です。
amb_mini3_023.jpg
■MINI3製作レポート0:準備編■
■MINI3製作レポート1:失敗編■
■MINI3製作レポート2:挫折編■
■MINI3製作レポート3:リベンジ編■

上記の通り、最初のMINI3の製作に失敗してしまい
一時期、落ち込んでしまったのですが…。

その後いくつかのアンプキット製作と、SOIC半田付け経験を経て
半田ごてを扱う最低限の技術を得た後、再製作に挑戦し、
元々、アンプキットDIY経験を始めようと思い立った時の目標であった
念願のMINI3製作が無事に成功したので、
一つの大きな目標をクリアできた感じ。

そんなわけで、僕の所有満足感はとても高いです。




さておき、MINI3の紹介です。

ご覧の通り、クレジットカードサイズの小さなポータブルアンプです。
同じく僕が使用している、
小さなiPod nano4thとの組み合わせがぴったりで、いい感じ。
amb_mini3_036.jpg

MINI3で使用推奨されているハモンドのアルミケースは
MH AUDIOのHA-1やJust AudioのµHA-120など、
一部のガレージメーカーのポータブルアンプケースとしても採用されているようで、
前後面パネルのプラスチック部分がアクセントになっていることも含め、
質感とデザインが良い仕上がりです。
amb_mini3_031.jpg
(シルバーとブラックの二色展開で、前後面にアルミパネルがついているタイプと、ついていないタイプがあります。)

実用面では、僕が「ゲイン2倍」「Aカーブボリューム」を採用したことにより
非常に音量調整がしやすく、ギャングエラーや音量調整のしづらさとは無縁です。
電源投入時のポップノイズや、駆動中のホワイトノイズも無く、
ストレス無く音楽を楽しめます。

このMINI3は、半田付けするオペアンプの選択により、
OPA690IDとAD8397ARDZを使用した「high performance edition」
LMH6642MAとLMH6643MAを使用した「extended runtime edition」の
二種類の仕様を選ぶことが出来ます。
前者は駆動時間を犠牲することにより高音質を実現。
後者はは音質を少し犠牲にすることにより、長時間駆動を実現。
といった感じ…らしい。

やはりポータブルアンプのような「あってもなくてもいいもの」を使うからには
わかりやすく効果が実感できるほうがいい!という考えの人が圧倒的のようで、
僕も音質優先の「high performance edition」で製作しています。

よって、250mAhのニッケル水素電池を使用した
MINI3の駆動時間は、およそ6~8時間程度となります。
短めのランタイムにつき、こまめに充電する必要があります。

充電については、
背面にDCアダプタプラグを差し込んで放っておくだけで充電してくれます。

(ただし充電完了のお知らせはしてくれないのですが…)
amb_mini3_033.jpg
三端子レギュレーターのLM317Lを使用した電圧回路により、
16mAの出力で充電が進む仕組みです。

僕が使用しているニッケル水素電池の容量は250mAhなので
使いきった電池を満充電するために必要な時間は、
250÷16=15時間程度となります。

実際には電池が空になる前にmini3が動作しなくなると思うので、もう少し早いはずだけど…。

いかにも充電時間が長く感じられますが、
電池を痛める事無く、また多少の過充電でも不具合が発生しないように、
誰が製作しても安全に取り扱えるようにと、調整されているものと思われます。

ネジを回して電池を取り出すような面倒がないというのは想像以上に僕の中で大きく、
毎日帰ってきたら充電する、というサイクルを繰り返すことにより
ランタイムの短さは特に気にならない感じ。

気軽に扱える分、こまめに持ち出したくなります。


肝心の音質について。

イヤホンはIE8、ImageX10、10PRO、hf5あたりでローテーションで聴いてます。

低音寄りのちょっとドンシャリ…と言った印象で、
JDSのCmoyBBなど、CMOYアンプと同類の「元気が良く、分厚い音が出る」印象です。


しかし、聴きこんでみると、
確実にCMOYアンプより格上の音質であると実感できます。

特に、低音に大きな差が感じられ、
ゆるめでフワフワした印象のCMOYアンプの低音に対し、
弾力と制動感があり、腰を下ろしたような安定した低域が得られるMINI3…と言った印象。

ボーカルは若干弱いようで、若干遠い印象があります。
僕は主にテクノ・エレクトロニカを中心にインストミュージックばかりを聴くため、
このあたりは弱点と感じないのですが…。

高音も、CMOYアンプと比較すると若干明瞭ですが、
透明感のあるタイプの音質ではないので
地味に感じるかもしれません。

全体的に制動感のある音のイメージのためか、
音場の広がりはいまいちで、
やや脳内定位が気になる点は否めません。


まとめると、
味付け多めで、聴覚的に「楽しく、ノレる音」が出るように調整してある印象です。
美音系ではないです。

さすがにハイエンド帯のポータブルアンプと比較すると
粗が見えてくる所でしょうが、
DAP直挿しと比較し、音質向上が直感的にわかりやすいという点と、
自分でDIYをすることにより達成感が得られるという点、
気軽に使える小ささと充電のしやすさなどが嬉しく、
数多く存在するポータブルアンプDIYキットの中で、
トップクラスのベストセラーになっている理由が
実際に作ってみて、理解出来た感があります。


このMINI3は、制作費がそれほどかからない割に
ポータブルアンプに期待する項目

・小ささ
・質感の良さ
・使いやすさ
・音質

のバランスが高い水準で保たれていると感じます。


以上の事から、
MINI3のDIYは「お勧め」できるのですが、
初めて半田ごてを手にする方が製作しようと思い立った場合、
SOICの半田付け、電池スナップの調整、
逆接続に非常に弱く、最悪、火事の原因になるかもしれないタンタルコンデンサの使用、
DCアダプタ接続による充電回路の半田付け、など、
初めてのDIY対象としては危険そうなポイントが沢山あります。

僕のように泣きたくなければ、まずは他の簡単なアンプキットや
SOIC⇢DIP変換基板の半田付けなどを経験し、
最低限の下積みをしてから本制作に移る事をお勧めします。

また、このmini3には
600mAhのリチウムポリマーバッテリー2個を使用することによって
high performance editionで20時間以上のランタイムを得ることが出来、
充電時間も短くて済むようになるという
χ1 Battery Management Boardというオプションのプロジェクトがあります。

しかし、取り扱いがデリケートなリチウムポリマー電池を扱った回路の
素人工作は少々リスクが大きすぎる…と思います。
工作慣れしている人以外は手を出さないほうが良さそう。


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