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2014.01.29

HEGELのD/Aコンバーター HD10を導入

北欧ノルウェーのオーディオメーカーHEGELのD/Aコンバーター、
HD10(中古品)を手に入れました。
hd10_003.jpg
代理店を通した日本国内メーカー希望価格は16万円ですが、海外では定価1200ドルくらいで取り扱われていたようです。
当機は現行ラインナップであるHD11の前機種に当たる古い生産終了製品ということもあり、
中古価格もこなれてきて、僕の手に届くようになりました。


国内でレビュー検索をすると
オーディオ屋さんのオススメ本命機種の当て馬にされている印象の記事が何件か見つかったり、
イマイチ注目されていない謎のメーカーという感じ。

本体の作りはしっかりしており頑丈そうですが、非常に無難かつ地味なデザインで、
特に言う事はありません。
hd10_001.jpg
それまで僕は
非常に音場が広くアナログ的な音が気に入っていたPS AudioのDigital LinkⅢをメインのDACとして愛用していたのですが、
狭い僕の部屋のPCオーディオ環境で使用するには奥行きが広すぎて置きづらかったので、
一回り小さな当機HD10と入れ替える形での導入。
(DLⅢは奥行き36cm、HD10は奥行き26cm)

当機HD10を購入するきっかけとなったのは
同じくHEGELのバスパワー専用USB-DACであるHD2…のクローンと思われる
上海問屋DN-84766の音がとても気に入ったためで、
これなら間違いないという確信がありました。

HEGELの製品は現地で組み立てられているらしく、ノルウェー製。
hd10_004.jpg
デジタル入力は光同軸1、光同軸2、光デジタル、USB、4種いずれかを前面パネルのボタンで切り替えて選択する仕様で、
基本的には光同軸が推奨されています。
アナログ出力はRCA、XLRの二種類で、同時出力可能。

裏面のゴム足はちょっと珍しい三点支持。
一次電圧切替のスライドスイッチもついてます。
hd10_005.jpg
中身ご開帳。
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電源部はノイズフィルター付きインレット、トロイダルトランス、大容量のコンデンサなどが採用されており
真面目に作られている印象。

hd10_012.jpg
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hd10_018.jpg


HD10の機能面について

背面に電源スイッチがあり、
フロントパネル中央の押しボタンで4種のデジタル入力「1:デジタル同軸1」「2:デジタル同軸2」「3:光デジタル」「4:USB」を切り替える事ができるというだけで、非常にシンプルです。

不満点は以下3つ。
1:電源スイッチが背面にあり操作しづらい(タップ側に手元スイッチを追加して電源管理してます)

2:電源を入れ直すとデジタル入力が「1:デジタル同軸1」に戻ってしまうので、
他の端子を接続しているときはいちいちボタンを押して再選択しなければいけない(1:デジタル同軸1を接続して問題回避しています)
※1と2合わせて、電源入れっぱなしの運用を想定しているのだと思います。

3:フロントパネルのLEDの光が結構明るく、もう少し暗くしてほしい(電気真っ暗にすると気になります)


HD10の音について

現在の接続方法は、スピーカーで聴くときは
「PC→Ral-2496UT1→HD10→AMB M3→ミニワッター→TS3」
ヘッドホンで聴くときは
「PC→Ral-2496UT1→HD10→AMB M3→ヘッドホン」
「PC→Ral-2496UT1→HD10→Graham Slee SOLO ULDE→ヘッドホン」
といった感じ。


HD10の第一印象は、いわゆる聴き疲れのないウォームサウンドというイメージで
湿度を感じるような柔らかさ、聴感的な心地よさが感じられます。

分解能はほどほどで、全体感を重視した音傾向といった印象。

やわらかめの低音を軸とした少しピラミッド寄りの音バランスで、
鮮やかというより「地味」と言わざるを得ませんが、
聴き疲れしない程度のさじ加減で押し出しの強さ、芯の強さがあり、
音場が広く、深い奥行き表現があり飽きさせません。

音楽ジャンルを選ばず何でも楽しく聴けると思いますが、
元気の良いロックやテクノなどと意外と親和性が高い…といった印象もあります。



それまで僕が愛用していたPS AUDIOのDLⅢと比較すると以下のような印象を受けました。

■音のバランス
DLⅢがちょっと高音寄りのかまぼこ…といった印象に対してHD10はやや低音より。

■音の質感
DLⅢが柔らかく広がるのに対し、HD10は芯が入った押出しの強さを感じます。
分解能はどちらもほどほどで、針を通すような高精度を重視したタイプではありません。

■音場表現
DLⅢは圧倒的な左右の広さを誇りますが、HD10と聴き比べると定位感が少し犠牲になっている印象もあります。
HD10は広さはDLⅢに劣りますが、奥行きを感じます。

双方の共通事項として、
・アナログ部で積極的な味付けをしている
・ウォームでソフトフォーカス寄りの音
・分解能よりも音場感重視

といった印象があり、
上記のような音傾向が好みであれば、どちらを買っても後悔しないと思います。



最後に、
気に入って使っていたDLⅢからの乗り換えということで若干の不安はありましたが、
HD10は想像以上に僕好みで、丁寧なプロの仕事というものを改めて実感させられました。
機能面で全く不満がないわけではありませんが、良い製品に出会えて嬉しいです。


■おまけ:PS AUDIO DLⅢの中身
digitallink3_004.jpg

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Posted at 01:21 | DAC・DDC | COM(0) | TB(0) |
2014.01.14

Leijine XRFDptblを組み上げました

ヘッドホンアンプのキットなどを販売している
Leijineの新製品、XRFDptblの製作を行いました。
XRFDptbl_011.jpg
XRFDptbl_010.jpg


当機XRFDptblはクロスフィード機能が備わっている特徴が売りのポータブルヘッドホンアンプ基板で、
秋月電子で販売されているポータブルアンプケースに合うように設計されています。
XRFDptbl_001.jpg
部品や電源、オペアンプの選択、クロスフィードの効き具合など
作りたい人の好みに合わせて細かく変更可能な遊びしろがあるという特徴もあり、
部品は秋葉原の店舗や国内通販で揃えることが可能です。


製作に関しては基板に部品を半田付けするだけの比較的お手軽な作業となりますが、
赤丸部、ボリューム下部の出っ張りをヤスリで削ってフラットにする作業や
クロスフィード設定用の内部配線を追加する追加作業が必要です。
XRFDptbl_002.jpg

というわけで早速完成!
部品については秋葉原の実店舗を中心に買い揃えたもので、
ほぼマニュアル通りの設定で、高価な部品は使っていません。
XRFDptbl_003.jpg
また、赤丸部の半固定抵抗器を調整することでクロスフィード効果の強さを変更することができます。
設定方法については、Leijineさんより送っていただいた
クロスフィード調整用の音源(wavデータ)を聴きながら、自分好みのところで固定するという、わかりやすい調整方法です。


赤丸部、半固定抵抗器の実装位置がずれた影響で
フィルムコンデンサの実装に干渉し収まらなかったため、少し浮かせる必要がありました。
XRFDptbl_004.jpg
フィルムコンデンサを先に半田付けすれば問題なかったようなのですが、
この隙間に1mmでも余裕が増えるとシビアさがなくなると思うので、今後の基板アップデートがあるとしたら調整をご検討いただきたい所です。

電源部の電解コンデンサは僕の好みでパナソニックの小型低ESR品、
FRの10v1500μFを採用しました。
XRFDptbl_005.jpg
XRFDptbl_006.jpg

基板裏。
クロスフィード機能設定用の配線を追加しています。
(無配線だとクロスフィードOFFになります)
XRFDptbl_007.jpg


当機のアンプ機能そのものはCMOYが基本ベースになっているようで、
動作電圧に合ったFET入力タイプの2回路オペアンプを使用することを推奨しています。

今回、僕がXRFDptblを駆動するにあたり
電源を「単4電池3本による4.5V駆動」というランタイム重視の仕様としたため、
低電圧駆動を保証するFETタイプ2回路入りオペアンプを選択しなければいけません。
理屈上の電圧は±2.25vですが、
実際は電池消耗による電圧の低下を考慮する必要があり、±2vくらいの電圧で動作を保証するオペアンプが必要です。
(※例えば、定番のバーブラウン OPA2134は±2.5V以上の電圧が必要なので、僕が設定した仕様では使えません)

手持ちのオペアンプ在庫を漁ってみたところ、使えそうなものが3つ。
XRFDptbl_008.jpg
左から順に「アナログデバイセズ AD823A」「テキサスインスツルメンツ OPA1662」「アナログデバイセズ AD8656」。
いずれも±1.5v以上の動作を保証する仕様となっており、条件に合っています。

右のAD8656はCMOSタイプのオペアンプなので正しく使えるのかわかりませんが、
オフセットも無く変なノイズもなかったので、一応使えなくもない…ようです(自己責任)

真ん中のOPA1662は問題なく使えて僕の本命でしたが、電源投入時に少しだけポップノイズが出て気になりました。

消去法で、確実に安全に使用できてポップノイズもない、
左のAD823Aを採用ということで落ち着きました。


というわけで、ケーシングして完成!

僕が使っているiPod nanoと比較すると若干大きめですが、
iPod Touchなどとは重ねるのに丁度いいサイズのようです。
厚みが2cmという薄めのアンプなので、見た目よりは取り回ししやすいです。



XRFDptblの音について。
製作後一週間ほど通勤時に使用しました。
動作テストを含め50時間ほど動作しています。

まず、能率の大きなカナルイヤホンだと若干のホワイトノイズが聴こえます。
過去に僕が製作したCMOYアンプキット、「Choco-Mori AMP」と同じくらいのイメージで、
音楽が流れている時は聴こえない程度ではありますが、ちょっと気になりました。
このあたりは、オペアンプや電源の選択により変わってくるところだと思います。

音の傾向についてはやはりCMOYの雰囲気を踏襲しており、厚みがあり想像以上に滑らかです。
さすがに高価なアンプと比較すると分解能などで不利な点はあるものの、
例えばDAP直挿しの状態から当機を追加した場合「ポータブルアンプを追加した」聴感上の強い恩恵を感じられると思います。

最大の売りのクロスフィード機能については、想像以上に音場が広く、立体的に感じられます。(当然ですが…)
代償として、若干の定位感のゆるさや分解能に影響が出ていそうな印象もあります。

聴感上の違和感はあまりなく、当機の音に慣れたあとに他のアンプの音を聴いてみたら
いわゆる音場の狭さ、頭内定位感が気になってしまい、
それだけ僕の中でクロスフィード機能が望ましく作用していたという裏付けになりました。

Leijineが販売している他のポータブルアンプ基板とは確実に方向性が違う音傾向なので、
既存のアンプとの使い分けや、個性のある音を望まれる方などにとっては最適なアンプと言えます。


色々なイヤホン、ヘッドホンで聴いてみましたが
今のところKOSSの開放型ヘッドホン、Portaproとの組み合わせがベストだと感じました。
XRFDptbl_013.jpg
Portapro並の能率であればホワイトノイズも聴こえることがなく、
またクロスフィード機能のおかげで「音場の広いPORTAPRO」という今までに聴いたことのない衝撃体験。
やみつきになりそうな魅力があります。。
唯一残念なのは、Portaproは音漏れ上等の開放型ヘッドホンなので外に持ち出せないことでしょうか…。


クロスフィード機能を持つ当機XRFDptblは性能よりも聴感的な心地よさ、楽しさを手に入れたい方向けのアンプ基板で、個性あるアンプを求めている方には良い選択になるかと思います。
(純粋な高性能アンプを求める方には47Aptblという選択肢があります)

当機を含めたいずれの基板も製作難易度は低めで、ケース加工の必要もなく贅沢な部品を使用しても製作費用1万円以内に収まるお手軽さで、電子工作のFIRST DIYにも向いていそうです。

また、この記事を書いている1月14日時点ではまだ公式ページにありませんが、
近いうちにリリースが発表されるものと思われます。


最後に、
僕のような素人が安全に電子工作を楽しめるのも企画してくださる方が居てくれるからこそで、とても嬉しく、とてもありがたいことです。
アンプを企画してくだったLeijineさんに改めてお礼申し上げます。

ありがとうございました!

Posted at 00:03 | DIY関連 | COM(0) | TB(0) |
2014.01.06

Leijineの新作ポータブルアンプ基板について

昨年末の話ですが、
DIY向けのヘッドホンアンプキットや電源基板などを販売しているLeijine様より
新商品の有償モニターのお誘いをいただきました。

願ってもない面白いお話だったので、早速基板を送っていただきました。
ありがとうございます!

こちらが手元に到着した基板。
名前は「XRFDptbl」といいます。
XRFDptbl_001.jpg
(この基板はVer.1.0との事で、今後バージョンアップの可能性があるかもしれません。)


Leijineでは「47Aptbl」「A386ptbl」「A74HCU04ptbl」という3種類のポータブルヘッドホンアンプ基板が販売されており、
今回送っていただいた「XRFDptbl」は、
これらのラインナップに加わる、新しいポータブルヘッドホンアンプです。

Leijineのポータブルアンプ基板は全て
秋月電子通商で販売されているポータブルアンプ用ケースに合うように設計されており、
アンプ自作の最難関「ケース加工」の必要が無く製作が易しいです。
また仕様の設定や変更の遊びしろが比較的多く、
First DIYから慣れている方まで、様々なシチュエーションで楽しめるプロジェクトと言えます。

新商品「XRFDptbl」最大の特徴は、
左右のオーディオ信号を所定の仕様で混合し脳内定位を軽減する、
「クロスフィード」機能が備わっています。


製作にあたって、基板、マニュアルのPDFなどに加え、
クロスフィード機能調整用の音声Waveデータを送っていただきつつ、
秋葉原のお店や通販で部品を買い集め、製作することにしました。
次回につづく。

Posted at 01:30 | 雑記 | COM(0) | TB(0) |
2014.01.01

2014年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

2013年はオーディオ関連の電子工作という趣味が充実した、楽しい一年を過ごすことができました。
今年も工作趣味は維持しつつ、
他の事にも色々興味が向くように努力していきたいと思っています。


まずは去年のおさらいとして
2013年に手に入れたオーディオ機器の中で、特に印象深いものを紹介。


■Ray Samuels Audio Emmeline The Tomahawk
RSA_Tomahawk_001.jpg
国内でも有名な米国ガレージメーカーのポータブルヘッドホンアンプ。
小さく軽い筐体とごくシンプルな回路で高音質を実現するプロの仕事に感銘を受けました。
「ポータブルで良い音を聴くならできるだけ高電圧で駆動しなきゃ…」という凝り固まった考えがあったものの
The Tomahawkは単4電池2本という低電圧駆動で十分な音質を実現しており、
当機に触れ合ったことでポータブルアンプに対する考え方に変化が出てきました。

我が家に来てから100時間は駆動していますが、最初の電池が切れる気配もなく充電の手間もないので出番が多いです。


■Graham Slee Solo Ultra Linear Diamond Edition
solo_ul_de_004.jpg
英国ガレージメーカー、Graham Slee Projectがリリースしているフラッグシップモデルの小型据え置きヘッドホンアンプ。
当機はアンプ本体と外部電源ユニット「PSU-1」がセットになっています。
価格は当時のレートで8万円弱で、決して安い買い物ではありませんでしたが
音質的にも納得が行くもので、気に入っています。
半年くらい愛用し、やっと音の感想がまとまってきたので、近いうちにレビュー記事書きたいです。


■Piega TS3
ts3_001.jpg
スイスのオーディオメーカー、Piegaのブックシェルフ型小型バスレフスピーカー。
現在はディスコンで、TMicro3というモデルが後継機種となるものの、音作りが当機と異なっているようです。

「小さいスピーカーは低音が出ない」という通説を信じていた僕が出会った衝撃。
このTS3は超小型ながらサイズを忘れてしまうほどしっかり低音が出るので、とても気に入りました。
勿論サイズなりの限界はあり、50Hz以下の低音は全く出ないのですが…。

当機を導入したことで、スピーカー関連のDIYにじわじわと興味が出てきました。



■ぺるけ式6N6P 2段直結シングル・ミニワッター
miniwatter_046.jpg
ぺるけさん著書「真空管アンプの素」に掲載されたプロジェクトを元に自作した
真空管A級パワーアンプ、ミニワッター。

製作にあたっては、ラグ板の実装を間違えてやり直しが発生したり、
回路を理解せず数百ボルトの電圧が流れるアンプを自作しようという発想そのものが危険で
危ない橋を渡ってしまったなあ…と冷や汗をかく事もありましたが
以前のD級プリメインアンプには戻りたくないと思うほど心地良くスケール感のある音で、
真空管の美しさも相まってお気に入りです。


■AMB Lab M3にOPA627APを採用
amb_m3_032.jpg
オーディオ好きなら知らないものはいない、バーブラウンの超高級1回路オペアンプ。

オペアンプの換装によって「別のアンプになったような大きな音の変化」を実感したのは、
このM3とOPA627の組み合わせが唯一の経験と言えます。
OPA627APを採用したM3の音は濃厚かつ上品で、聴けば聴くほど聞き惚れます。
出力電圧が高いほど本領を発揮するオペアンプのようで、
低電圧のポータブルアンプなどに採用するのは効果が薄そう…という印象もあります。

「OPA627の音作りはどちらかというとプリアンプ向けのような気がする」という僕の目論見により、
プリアウト機能を追加したM3ヘッドホンアンプの2台目製作のきっかけとなりました。



今年もマイペースに更新していきたいと思いますので、
引き続きお付き合いいただければ幸いです。

今年も宜しくお願いいたします。

Posted at 23:54 | 雑記 | COM(0) | TB(0) |
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