2013.07.23

【Graham Slee Solo Ultra-Linear Diamond Edition】到着レポート


10日以上前となりますが、
注文していたGraham Slee Projectのヘッドホンアンプ、
Solo Ultra-Linear Diamond Editionが到着しました。

購入価格は、
VATを抜いてもらって本体515ポンド、送料45ポンド(高い!)=560ポンド程度となります。
さらに到着時に2000円弱の関税を取られたため、
日本円にして9万円弱のお買い物。(僕のオーディオ歴最高額大幅更新)

決して安い買い物ではありませんでしたが、
少しずつ積み立てていたオーディオ資金と、不使用のオーディオ機器を処分した差額で工面することが出来ました。
ああ、ボーナスほしい…(もらったことがない)

当機に興味を持ったのはポータブルアンプのVoyagerの音がとても気に入っているからですが、
購入の決め手となったのは海外記事で見つけたUltra Linearレビュー記事に書かれていた開発者のコメントでした。
適当に要約を試みると、

■私は昔から真空管の音が好きで、ソリッドステートでこのような音を再現してみたいと思っていた。(ほとんどの人は不可能だと思うでしょうが)
■良い真空管アンプは高価ですが、半導体アンプならば安価で提供することが出来る。
■我々は2年の研究成果を経て、半導体だけで真空管の特性を模倣することに成功した。
■この技術革新を往年のウルトラリニア接続の技術から引用し、「Ultra Linear」と名付ける。


といったような、ちょっと大げさな事が書かれています。
(適当な要約なので違うところもあるかもしれません)

どこまで信頼できる情報かは置いておいて、
音創りの方向性、コンセプトがはっきりしているGraham Slee Projectに好印象を抱きました。
ガレージメーカーだからこそ、このようなニッチな追求ができるのでしょうね。


フラッグシップである当機には、
ヘッドホンアンプ本体に加えてPSU1という外部接続用の安定化リニア電源ユニットが付属しています。
solo_ul_de_004.jpg
シンプルな装いですが、ケース、印字共に質が良く、清潔感のあるデザインです。

本体サイズは「W: 107 x H: 50 x D: 185 (mm)」 とコンパクトで、
僕の狭い部屋に置くには丁度いいデスクトップアンプ。

また、このケースはイタリアのオーディオメーカーであるM2TECHがリリースしているhiFace Evoなどと同じタイプのケースで、EU圏で出回っているユニバーサルケースのようです。


電源を入れてみると、
黄緑色のLEDがささやかに光ります。
solo_ul_de_020.jpg
ポータブルアンプのVoyager同様の低い光量で、
ギンギラ眩しい中華系アンプとは対照的です。

背面は2箇所のライン入力、DCジャックのみ。
solo_ul_de_005.jpg
電源スイッチはないので、タップ側で管理する事になります。

裏面は安っぽいゴム足と、手書きのシリアルナンバー付きシールが貼られていました。
solo_ul_de_006.jpg

安定化リニア電源ユニットのPSU1です。
solo_ul_de_008.jpg
給電はメガネタイプの電源ケーブルを使います。

電源ユニットを通り、
3PのDINプラグから、2.5mmのDCプラグを介して24Vの安定した直流電圧をSolo本体に送り届ける仕組みです。
solo_ul_de_007.jpg
このユニットの電圧仕様は115Vですが、
東日本の100V50Hzにも対応しています。(Graham Slee公式より返答頂きました)
実際に測定してみましたが、安定した24Vの出力が得られているので一安心。

電源ユニット裏面のゴム足の裏にネジがあるのが見えるので、頑張れば内部を確認出来そうなのですが、
若干のリスクを感じたので止めました。


Soloの中身は、六角ネジを外したら簡単に見ることができました。
solo_ul_de_012.jpg
こんな貧相な中身ですが、米国圏では1000ドル以上の価格で売られている、
れっきとした高級ヘッドホンアンプです。

前機種の「Solo Ultra Linear」よりノイズを低減した改良が行われていることは知っていましたが、
想像以上に中身の見た目が違っていました。


コストダウンの影響と思いますが、
電解コンデンサは全てForeverというメーカーの汎用品が使われています。
solo_ul_de_011.jpg
(せめてオーディオ用コンデンサの一本くらいは混ぜてほしいものです。)

正面側を裏から。
solo_ul_de_017.jpg
ボリュームに錫メッキ線が半田付けされており、アースラインにつながっています。
いかにもガレージメーカーらしい手作り感。

背面側を裏から。
solo_ul_de_016.jpg
中央のネジ止め部分からアースが落としてあり、
ノイズ対策の最適解といわれる一点アースが当機の特徴の一つとなっています。

中央の黒い塊、
当機Solo Ultra Linear Diamond Editionの核部分。
ここにGraham Sleeの研究成果が詰まっています。
solo_ul_de_013.jpg
黒い樹脂で機密化されているため、内部は確認できません。
この写真では判別は難しいですが、
よく目を凝らしてみると、オペアンプ2個といくつかの抵抗器が透けて見えますが、他にも何かありそう。

基板裏面。
solo_ul_de_018.jpg
Solo SRGⅡと同じ基板が使われています。

やはり裏面にも部品が隠れていました。
solo_ul_de_019.jpg
ポータブルアンプのVoyager同様、オペアンプ近辺に積層セラミックコンデンサが取り付けられています。


実際に音を聴いてみた第一印象ですが、
僕が今まで聴いてきた数十台のヘッドホンアンプの中でも
文句なくトップクラスの音質で、
特に音場の広さ、分離の良さが際立っています。

音質傾向は想像していたよりはハッキリとしたタイプですが、
高音の痛さは巧みに抑えられており、聴き疲れの無さを意識した音作りがされているようです。

そして、当機はぺるけさん設計の
FET差動ヘッドホンアンプとかなり似た傾向と感じます。

FET差動ヘッドホンアンプの音を聴いた時に、見た目からは想像できない高品位な音に
「音は設計で決まるんだな」と、言葉でなく心で理解したものですが、
当機Solo Ultra Linear Diamond Editionにも同様の説得力が感じられます。

まだまだ少ししか使用できていないので、
もう少し聴きこんでみたら、改めてファーストインプレの記事でも書いてみます。



ここからは雑記ですが、
当機の到着と同時期に僕の部屋のエアコンが壊れてしまうという不幸があり、
ヘッドホンで音楽を聴ける状況ではなく、
予定していたブログの更新が大幅に遅れてしまいました。

先日、エアコンを買い換えて、
取付工事をしてもらったおかげで、快適に音楽鑑賞が出来るようになりました。

エアコンが壊れている事がわかっていたら、エアコン買い替えの出費を優先していたので
若干の後悔があったのは事実ですが…。

ともあれ、
夢に出るほど欲しかった憧れのヘッドホンアンプなので、
実際に手に入れることが出来たのは素直にうれしいです。

できれば当機をヘッドホンアンプスパイラルの終着点にしたいと思っていますが…どうなるかな。

当機は幸いにして半田付けのやり直しがしやすい片面プリント基板なので、
地味な汎用コンデンサを全て取っ払って、高品位のコンデンサに交換したり、
電源ケーブルなどを交換してグレードアップをはかって楽しんでいきたいと思います。
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