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2013.10.21

真空管ハイブリッドヘッドホンアンプ 0dB HyCAAを製作しました

HyCAA_013.jpg
「new_western_elecのブログ」管理人、
たかじんさんが設計された真空管ハイブリッドヘッドホンアンプ基板、
0dB HyCAAを組み上げました。

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たかじんさんのブログはこちら

new_western_elecのブログ
http://nw-electric.way-nifty.com/blog/

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以下、製作レポートになります。


製作の悩み所は「どんなケースに入れるか」でした。
頃合いを見てHammondのケースを個人輸入しようと思っていた所、
たかじんさんが0dB HyCAA専用のアクリルパネルの頒布を開始したと聞き、
予定変更して、ご厚意に甘える事にしました。
HyCAA_002.jpg
これなら、実装基板をアクリルパネルで挟み込むだけで完成です。


まずは基板に部品を半田付け。
部品数少なめで、短時間で完成するお手軽さ。
HyCAA_004.jpg



使用した部品はほぼマニュアルに沿っています。
が、ちょっといたずらして、自分なりの個性を追加しました。

前面。
HyCAA_005.jpg
ボリュームはアルプスのRK097。
電解コンデンサはマニュアル推奨のパナソニックFKと東信のUTSJ。
フィルムコンデンサはArcotronics/KEMETのR82の1μFを選択。

オペアンプもマニュアル推奨通り、
電流増幅用にNJM5532DD、電圧増幅用にOPA2604APを選択。

抵抗類は、タクマンのオーディオ用カーボン抵抗、REXで統一。
(たらこ色の抵抗に若干の違和感…)


背面。
HyCAA_006.jpg
余らせていた、SwitchCraft製のDCジャックが役立つ時が来て嬉しい。

裏面。
HyCAA_007.jpg
手持ちの不良在庫部品をあさってイタズラしてみました。
コンデンサ裏側に、並列に追加のコンデンサを半田付けしています。
デカップリングにはケミコンの低ESR電解コンデンサ、KZHの16V100μFを、
出力カップリングにはパナソニックのフィルムコンデンサECQV(0.1μF)、
入力カップリングには XICONのスチロールコンデンサ(1000pF)を入れています。


実装基板とアクリル板を組み合わせて、あっという間に完成!
HyCAA_008.jpg
ボリュームツマミはKILOのML-50-1-6MM。
真空管は秋葉原キョードーで買ったTRONALの12AU7。購入価格1200円。
せっかくの真空管なので、ヒーター赤熱の光を殺さない程度に
輝度低めのオレンジ色LEDを入れました。

HyCAA_009.jpg
HyCAA_010.jpg
手回しネジを土台の足に見立て、ゴム足を貼り付けています。
HyCAA_011.jpg


お手軽なヘッドホンアンプなので、
音楽鑑賞もこのくらいの気軽さで。
HyCAA_012.jpg
iPodのラインアウトから0dB HyCAAに接続し、
ゼンハイザーの開放型ポータブルヘッドホン、HD238で音楽を聴いてみました。

真空管アンプというとノイズが多そうなイメージがありますが、
当機は非常に静かで、ボリュームを最後まで回しても可聴領域に入ってくるノイズがありません。
イヤホンで聴いてもノイズが聴こえないので、驚きです。

増幅率は1倍ということなので、一般的なヘッドホンアンプと比較すると音量が取りづらく、
高能率のイヤホンなどでもボリューム位置10時くらいの位置で聴くことになると思います。

ゲインの低さに加え、接続するヘッドホンのインピーダンスも低めのものを想定しているらしく、
据え置き向けの高インピーダンスのヘッドホンを駆動するには向いてないと思われます。(未検証)

電源投入時、遮断時に若干のポップノイズがありますが、圧力のない「プチ」という程度の小さな音なので
それほど気にならない感じ。

真空管はヒーターが赤熱する事で正常に動作するため、発熱があります。
3月に組み上げたぺるけさん設計の真空管パワーアンプ、6N6Pシングル・ミニワッターの真空管は触れないほど熱くなりますが、
0dB HyCAAの真空管は少し熱いけど、ずっと触っていられる程度のぬるさで、それほど神経質になる必要はなさそう。

電源は12vのDC電源が必要です。
僕はマニュアル通りに12V1AのACアダプタを使っていますが、
トランスを使った電源ユニットで動作させると音質の変化を見込めるそうです。

また、アクリルパネルを挟んだビジュアルは
アルミケースを使用したアンプよりもおしゃれで可愛いのですが、
自重が非常に軽く、ちょっと引っ張っただけで動いてしまうという難点があります。


0dB HyCAAの音質はわかりやすくWarmな暖色系。
非常に耳触りが良い、湿度を感じるようななめらかな音で、
僕が昔から想像していた「いかにも真空管アンプの音」といった感じ。
一言で「これは良いアンプだ!」という正直な感想。
(なお、出力抵抗値の変更で、ある程度の音質傾向を調整できるようです)

僕の他の手持ちの据え置きヘッドホンアンプと比較すると、
音場表現と分解能に不利な印象こそあるものの、
性能追求はハイエンドな方々にお任せするとして、
この小ささと手軽さでこんな本格的な音が出てくるとは正直想像しておらず、良い意味で期待を裏切られました。

これに似たYAHAアンプの派生品である中華系ハイブリッドヘッドホンアンプが沢山売られていますが、
ノイズが多いという感想をよく見かけますので
見た目は似てるけど、完成度の差はとても大きいと思われます。
(YAHAアンプの音は聴いたことがないのですが)


当機0dB HyCAAの売りは12Vという比較的安全な低電圧駆動ながら、
真空管の適度な2次歪みの付加が得られるという点にありますが
この真空管が耳に心地よい独特の雰囲気を与えているようです。

まさに「作って楽しい、聴いて嬉しい、見て美しい」ヘッドホンアンプです。

ちょっと聴きこんでみたら、他のオペアンプなどに変更してみたいと思います。



当機は部品さえ揃っていれば
僕のような回路知識がない素人でも数時間で組み上げられるお手軽さで、
半田付けの難易度も低いです。

基板とあわせて頒布されている専用のアクリルパネルを使えばケース加工の必要もなく、
7~8千円程度の予算で組み上げることができます。(真空管の価格によって変動)


真空管アンプといえば「高価で大袈裟、扱いが難しそう」といったイメージがありますが、
真空管ハイブリッドヘッドホンアンプである当機0dB HyCAAは
非常に小型かつカジュアルで、
デスクトップの小さなスペースにちょこんと置いておける気軽さが嬉しく、
見た目からは想像できない本格的な良い音を聴かせてくれます。

オペアンプと真空管をローリングして遊ぶ事もできるので、拡張性も十分。
(ただし、オペアンプ変更には最低限の知識が必要です。)

ヘッドホンアンプを作ってみたい!という方や
電子工作にチャレンジしてみたい!という方のFirst DIYにもお勧め出来そうです。

HyCAA_014.jpg
このような楽しいDIY企画を用意してくだった
たかじんさんに改めてお礼申し上げます。

ありがとうございました!
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この記事へのコメント:
こんばんは!
もう2ヶ月も前の記事ですが、HyCAAについて調べていたので拝見させていただきました。
12AU7のカソードフォロアの後にオペアンプを2段使っている音がWarmと言うことで、とても興味を惹かれます(^-^)
ちょっと改造するところでXICONを使ってるのがまたイイですね~

YAHAを作られた事は無いと記事にはありましたが、ノイズは皆無ですよ。
構成もほぼ同じ(出力がUTSJ+xicon,電源はLZH)ですが、オペアンプにMUSES8920を使っているので、OPA2604や5532とはだいぶ違った印象です。抵抗はRAYですが…
また、ACアダプタをトランス式にすると、環境によっては音が変わる事もあると思います。こればかりは試してみるしか無いですね(汗)

私も今度HyCAAを作ってみようと思います!
長文失礼しました。
Posted by たかし at 2013.12.02 22:47 | 編集
たかしさん、こんばんは。

YAHAアンプについては、正しい理解と知識をもって作ればノイズの無い良いものになるということなんですね。

僕は回路について知識がない素人の工作好きなもので、たかしさんのように知識を持つ方がうらやましいです。
ネット上で公開されている部品実装図参考に、ユニバーサル基板でYAHAアンプを作ってみたいという野望を持っていたのですが、やはり回路知識のなさから来る勘違いに気づかず大変な事に…というリスクを感じて手付かずだったところに
このHycaaの基板頒布の案内を見かけたものですから、それはもう嬉しかったです。

Hycaaの音については、
真空管、オペアンプ、実装部品、電源の変更、また抵抗値の調整で、自分なりの好みに追い込んで行くのも楽しそうです。
僕は今のところマニュアル通りの組み合わせで不満がないので、たかじんさんの設計センスと音作りの確かさを実感しております。

Hycaaはシンプルながら遊びしろがある良いヘッドホンアンプですし、上級者の方でも楽しめると思いますので、
僕からも製作をお勧めさせていただきます。
是非ご検討ください!

書き込み、ありがとうございました。
Posted by まうまう at 2013.12.03 01:26 | 編集
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