2014.01.14

Leijine XRFDptblを組み上げました

ヘッドホンアンプのキットなどを販売している
Leijineの新製品、XRFDptblの製作を行いました。
XRFDptbl_011.jpg
XRFDptbl_010.jpg


当機XRFDptblはクロスフィード機能が備わっている特徴が売りのポータブルヘッドホンアンプ基板で、
秋月電子で販売されているポータブルアンプケースに合うように設計されています。
XRFDptbl_001.jpg
部品や電源、オペアンプの選択、クロスフィードの効き具合など
作りたい人の好みに合わせて細かく変更可能な遊びしろがあるという特徴もあり、
部品は秋葉原の店舗や国内通販で揃えることが可能です。


製作に関しては基板に部品を半田付けするだけの比較的お手軽な作業となりますが、
赤丸部、ボリューム下部の出っ張りをヤスリで削ってフラットにする作業や
クロスフィード設定用の内部配線を追加する追加作業が必要です。
XRFDptbl_002.jpg

というわけで早速完成!
部品については秋葉原の実店舗を中心に買い揃えたもので、
ほぼマニュアル通りの設定で、高価な部品は使っていません。
XRFDptbl_003.jpg
また、赤丸部の半固定抵抗器を調整することでクロスフィード効果の強さを変更することができます。
設定方法については、Leijineさんより送っていただいた
クロスフィード調整用の音源(wavデータ)を聴きながら、自分好みのところで固定するという、わかりやすい調整方法です。


赤丸部、半固定抵抗器の実装位置がずれた影響で
フィルムコンデンサの実装に干渉し収まらなかったため、少し浮かせる必要がありました。
XRFDptbl_004.jpg
フィルムコンデンサを先に半田付けすれば問題なかったようなのですが、
この隙間に1mmでも余裕が増えるとシビアさがなくなると思うので、今後の基板アップデートがあるとしたら調整をご検討いただきたい所です。

電源部の電解コンデンサは僕の好みでパナソニックの小型低ESR品、
FRの10v1500μFを採用しました。
XRFDptbl_005.jpg
XRFDptbl_006.jpg

基板裏。
クロスフィード機能設定用の配線を追加しています。
(無配線だとクロスフィードOFFになります)
XRFDptbl_007.jpg


当機のアンプ機能そのものはCMOYが基本ベースになっているようで、
動作電圧に合ったFET入力タイプの2回路オペアンプを使用することを推奨しています。

今回、僕がXRFDptblを駆動するにあたり
電源を「単4電池3本による4.5V駆動」というランタイム重視の仕様としたため、
低電圧駆動を保証するFETタイプ2回路入りオペアンプを選択しなければいけません。
理屈上の電圧は±2.25vですが、
実際は電池消耗による電圧の低下を考慮する必要があり、±2vくらいの電圧で動作を保証するオペアンプが必要です。
(※例えば、定番のバーブラウン OPA2134は±2.5V以上の電圧が必要なので、僕が設定した仕様では使えません)

手持ちのオペアンプ在庫を漁ってみたところ、使えそうなものが3つ。
XRFDptbl_008.jpg
左から順に「アナログデバイセズ AD823A」「テキサスインスツルメンツ OPA1662」「アナログデバイセズ AD8656」。
いずれも±1.5v以上の動作を保証する仕様となっており、条件に合っています。

右のAD8656はCMOSタイプのオペアンプなので正しく使えるのかわかりませんが、
オフセットも無く変なノイズもなかったので、一応使えなくもない…ようです(自己責任)

真ん中のOPA1662は問題なく使えて僕の本命でしたが、電源投入時に少しだけポップノイズが出て気になりました。

消去法で、確実に安全に使用できてポップノイズもない、
左のAD823Aを採用ということで落ち着きました。


というわけで、ケーシングして完成!

僕が使っているiPod nanoと比較すると若干大きめですが、
iPod Touchなどとは重ねるのに丁度いいサイズのようです。
厚みが2cmという薄めのアンプなので、見た目よりは取り回ししやすいです。



XRFDptblの音について。
製作後一週間ほど通勤時に使用しました。
動作テストを含め50時間ほど動作しています。

まず、能率の大きなカナルイヤホンだと若干のホワイトノイズが聴こえます。
過去に僕が製作したCMOYアンプキット、「Choco-Mori AMP」と同じくらいのイメージで、
音楽が流れている時は聴こえない程度ではありますが、ちょっと気になりました。
このあたりは、オペアンプや電源の選択により変わってくるところだと思います。

音の傾向についてはやはりCMOYの雰囲気を踏襲しており、厚みがあり想像以上に滑らかです。
さすがに高価なアンプと比較すると分解能などで不利な点はあるものの、
例えばDAP直挿しの状態から当機を追加した場合「ポータブルアンプを追加した」聴感上の強い恩恵を感じられると思います。

最大の売りのクロスフィード機能については、想像以上に音場が広く、立体的に感じられます。(当然ですが…)
代償として、若干の定位感のゆるさや分解能に影響が出ていそうな印象もあります。

聴感上の違和感はあまりなく、当機の音に慣れたあとに他のアンプの音を聴いてみたら
いわゆる音場の狭さ、頭内定位感が気になってしまい、
それだけ僕の中でクロスフィード機能が望ましく作用していたという裏付けになりました。

Leijineが販売している他のポータブルアンプ基板とは確実に方向性が違う音傾向なので、
既存のアンプとの使い分けや、個性のある音を望まれる方などにとっては最適なアンプと言えます。


色々なイヤホン、ヘッドホンで聴いてみましたが
今のところKOSSの開放型ヘッドホン、Portaproとの組み合わせがベストだと感じました。
XRFDptbl_013.jpg
Portapro並の能率であればホワイトノイズも聴こえることがなく、
またクロスフィード機能のおかげで「音場の広いPORTAPRO」という今までに聴いたことのない衝撃体験。
やみつきになりそうな魅力があります。。
唯一残念なのは、Portaproは音漏れ上等の開放型ヘッドホンなので外に持ち出せないことでしょうか…。


クロスフィード機能を持つ当機XRFDptblは性能よりも聴感的な心地よさ、楽しさを手に入れたい方向けのアンプ基板で、個性あるアンプを求めている方には良い選択になるかと思います。
(純粋な高性能アンプを求める方には47Aptblという選択肢があります)

当機を含めたいずれの基板も製作難易度は低めで、ケース加工の必要もなく贅沢な部品を使用しても製作費用1万円以内に収まるお手軽さで、電子工作のFIRST DIYにも向いていそうです。

また、この記事を書いている1月14日時点ではまだ公式ページにありませんが、
近いうちにリリースが発表されるものと思われます。


最後に、
僕のような素人が安全に電子工作を楽しめるのも企画してくださる方が居てくれるからこそで、とても嬉しく、とてもありがたいことです。
アンプを企画してくだったLeijineさんに改めてお礼申し上げます。

ありがとうございました!
スポンサーサイト


この記事へのトラックバック URL
http://mauhead00.blog.fc2.com/tb.php/128-95e154b9
この記事へのトラックバック:
この記事へのコメント:
管理者にだけ表示を許可する