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2015.04.29

ChordのパルスアレイDAC Qute HDを購入

qutehd_000.jpg
英国のオーディオメーカー Chordの小型USB-DAC、
Qute HD(中古品)を手に入れました。
qutehd_001.jpg
当機の特徴は
FPGAを使った独自設計の「パルスアレイDAC」を採用しているという点で、
出来合いのDAC-ICを使わずにデジタル周りの処理を行う
デジタル版のディスクリート回路…に相当する技術らしい。
qutehd_002.jpg
FPGAのプログラムにあたり専門の知識と技術力は必須ですが、
多くのユーザーに受け入れられる「良い音」を目指す民生用オーディオ機器の設計となると、
音作りの経験やセンスに基づいた、数値だけに囚われない感性も重要と思われます。

当機Qute HDは、
同社のハイエンド機に使われている技術を
小型化&簡素化することで価格を抑えた戦略的商品という立ち位置で話題をよび、
国内外で高い評価を得ているようです。

DSDのネイティブ再生に対応しているのが売りの一つですが、
僕は該当の音源を持っていないので…(宝の持ち腐れ)


中身を拝見。
qutehd_004.jpg
実売価格に見合わない、かなり簡素な実装に見えます。
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心臓部のFPGA。
デジタル周りの処理の大部分を賄っているそうです。

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電源デカップリングに使われていた唯一のリードパッケージ電解コンデンサ、PanasonicのMシリーズ(標準品)。
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電源レギュレーターLM317がケースにマウントされていて、
ケースが放熱機の役目を兼ねているようです。

アルミケースに触ってみると、体感で「気温+15℃」くらいの発熱があるので、夏場はアツアツになりそう。

電源は、いかにも頼りない、フツーの小型スイッチングACアダプター。
qutehd_011.jpg
qutehd_012.jpg


音出しにあたって、「ぺるけ式トランスUSB-DAC」のデジタルアウトを経由し、
光デジタル入力端子に接続し、スピーカー環境で試してみました。

※サンプルレート16bit/44kHzの音源再生時の赤い光
qutehd_003.jpg

一聴して高出力で、ウォーム系で温かみのある第一印象だけど鮮明でもあり、
「低音から高音まで前に出てくるのにうるさくない」
「音場が広く定位も把握しやすい」という
今までに聴いた事がないような音。

僕が今まで使ってきたDACの中でも特にインパクトが強く、
価格とスペックだけの評価ではない、
聴感的にも優れたDACであることが理解できます。

手持ちのHEGEL HD10と比較すると音場表現の違いが大きく、
定位が近く、生々しいライブ感があり、低音から高音まで鮮明なQUTE HDに対し、
俯瞰的な表現で奥行きがあり、低音寄りで落ち着いた印象のHD10、といった印象。

わりと自己主張が強めなのに聴き疲れしないのが凄い所で、
僕の好みに合っています。


当機は2012年にリリースされた製品ですが
すでに2世代前の旧機種だったりします。

日本国内の販売価格はQute HDが13万円程度に対し
最新機種2Quteが22万円程度と幅がありますが、
いずれも欧州圏で990~995ポンドの固定価格で取り扱われていることから、
発売当時の「英ポンド/日本円」レートが国内価格に反映されていると思われ、
日本国内販売においては
「最も円高の時期に発売されたQute HDが一番お得」と考えることもできます。


Qute HDは片手で持てるほど小さなDACですが、
価格に見合った立派な音質と性能を持っている事がわかり、
コンパクトで高音質…な環境を目指している僕にとっても魅力的な製品と言えます。

当機の音が気に入ったので、
性能の底上げと使いやすさの向上を目指し、電源に手を加える事にしました。
次回に続く。
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この記事へのコメント:
こんにちは。ういトマです。まうまうさんの記事、いつも楽しく読んでいます。

最近ちょうどDACを入れ替えるのもあって、興味津々な今日この頃で「おっ!」と思いました。Chordは聴いた事がないので、とても刺激されて参考になります。
ただ確かにポンド高は影響しているかもですね(輸入する時も頭が痛い…)。新型は新品だと手を出しづらいかも…。

DACの第一候補もちょうどHegelだったりします。割と最近出たてのHD12です。
まうまうさんのHD10のレビューや、HD11やHegel Super辺りのレビューを見る限りだと、派手さはないが程良い自然なバランスの優れた味付けのようなので、私の好みにも合いそうだなぁと睨んでいます(あとメーカーの姿勢や作りへの共感)。

Musical Fidelityのようなムワッとした分かりやすい味付けも好みですが、Rotel RDD06で感じたニュートラルな積極的に味付けをしているけど程良いバランスに感じさせるものに仕上げている方向性も魅力に感じましたので、大分意味合い違うとは思いますがHegel欲しいなぁと思ってます(Musical FidelityのMXシリーズも欲しいけど)。

Chordは何となくMFっぽい音なのかなぁと勝手にイメージしていましたが、本レビューの音場、定位、鮮明さ、のお話を見ると違うみたいですね。いつか聴いてみたいと思いました。

最近富にアナログっぽい音が欲しいなぁと昔よりも考えるようになりました。レコードとかも聴いてみようかなぁ、なんて。良記事ありがとうございました!
Posted by ういトマ at 2015.05.07 12:56 | 編集
ういトマさん、こんばんは!
こちらこそ、いつも仲良くして下さりありがとうございます。

HEGELのDACに関してはおそらくご推察の通りですが、
MFのV-DACの音が気に入った僕が「今、手元に残したい」と思ったのがHD10ですので、
他の機種もういトマさんの好みから大きく外れないだろうと思います。

表題のQute HDも広義ではウォーム系の音だと思いますが、
WEB上のレビューを読む限り、人気機種「DAC64」と比較して
近年の機種は明瞭さを加えた方向性にシフトしているような印象を持ちました。

どちらも特に立体表現が優れていて甲乙付け難いというのが正直な所で、
機会があれば是非聴いてみて下さい。

ちなみに、当機を購入するにあたってMFの「M1DAC」とかなり迷いました。。
(省スペースと別電源のメリットで当機を選択)
RDD06も聴いてみたいDACですし、ういトマさんの好みと非常に被ってますね。。
書き込み、ありがとうございました!
Posted by まうまう (Maumau) at 2015.05.08 00:31 | 編集
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