2015.08.07
うめAUDIO(仮称)さんの「PHPA-KIT02」を製作
BISPAで委託販売されている、うめAUDIO(仮称)さんのポータブルヘッドホンアンプ基板、
「PHPA-KIT02」を組み上げました。

当基板は2012年からBISPAで委託販売されているようですが
部品表が無く、専用ケースも用意されていなかったせいか、
あまり注目されていない印象。

2015年春、
BISPAで加工済みの専用ケースが販売されるようになったので、
基板とケースを注文し、別途部品を揃えて組み上げてみました。

当機の特徴は
低電圧ながら特性に優れる単四電池2本×2の正負電源と
オペアンプ反転増幅+トランジスタバッファという
基本的なヘッドホンアンプの構成で、
お手軽かつ再現性が高く、様々なトランジスタが使えるというカスタム性もあって、
工作慣れしている方にとっても遊びしろのありそうな仕様となっています。

増幅部オペアンプは手持ちのストックOPA2209を使って、
BISPAの部品セットの説明文を参考に、定電流の役割を持つと思われる抵抗を
1mAのCRDに置き換えています。

電源部などの仕様は異なりますが、
「ヘッドホンアンプ備忘録」JJさんの
「LME49720に最適化したポータブルHPA」と出力段の構成がよく似ています。
その他特徴として、入力部のカップリングコンデンサ(ハイパスフィルタも兼ねてる?)と、
ゲイン切り替え機能が実装されていることを確認できます。








未実装スペース(C2/C12)がとても気になったので
どのような働きをしているか調べた所、
ブログ「nabeの雑記帳」さんにドンピシャな解説がありました。
■nabeの雑記帳:アナログ回路とアナログフィルタの超入門
http://nabe.blog.abk.nu/analog-filter#k434p9.2
製作者の任意でLPFを設定できる仕様になっているらしい。
当機の場合は「負帰還型アクティブLPF」というらしく、
ありがたいことにフィルタ計算ツールを公開しているサイトがありました。
■OKAWA Electric Design:OP-AMPの伝達関数計算ツール
http://sim.okawa-denshi.jp/opampkeisan.htm
未実装部分に100PFのコンデンサを追加すると、
前述の「nabeの雑記帳」さんの記事の表と酷似した効果が得られる事を確認。
ただし、デフォルトでは設定を推奨していないので、音質に影響があるのかもしれません。
据え置き仕様で製作する時に、任意で設定する部分ではないかと想像。
実際にポータブル環境で音を聴いてみると、
いわゆるモニター用ヘッドホンのような、
ストレートかつバランスのとれた中庸な音。

比較的低電圧で駆動しているためか、厚みは控えめで、
聴き疲れしづらそう。
バッテリーランタイムは余裕で50時間以上駆動できるし、
極めてローノイズなのは良いのですが、
分解能がそれほど高いわけでも、厚みが感じられるでもなく、
なんとなく鳴らしてる…みたいな印象となってしまい、
音質面の魅力が感じられない…というのが現時点の僕の感想で、
あくまで実験、終段TRの評価基板的な立ち位置のアンプなのかも知れません。
さらに、当機は携帯機器が発する電磁波ノイズをよく拾ってしまい、
電車内で使っているとピーピーと耳障りなのが困りもの。
もしかしたら…と期待して、
未実装スペースになっていたアクティブフィルタ設定部(と思われる)C2/C12に
100pfのコンデンサを入れてみましたが、
期待していたようなノイズカット効果はありませんでした。
当機は、僕がポータブルアンプを使うシチュエーションにはマッチしなかったこともあって
メインで使うには至らないのですが、
インターネット検索を経て、少しずつ回路の理解を深めるきっかけが得られたのが楽しい体験となりました。
「PHPA-KIT02」を組み上げました。

当基板は2012年からBISPAで委託販売されているようですが
部品表が無く、専用ケースも用意されていなかったせいか、
あまり注目されていない印象。

2015年春、
BISPAで加工済みの専用ケースが販売されるようになったので、
基板とケースを注文し、別途部品を揃えて組み上げてみました。

当機の特徴は
低電圧ながら特性に優れる単四電池2本×2の正負電源と
オペアンプ反転増幅+トランジスタバッファという
基本的なヘッドホンアンプの構成で、
お手軽かつ再現性が高く、様々なトランジスタが使えるというカスタム性もあって、
工作慣れしている方にとっても遊びしろのありそうな仕様となっています。

増幅部オペアンプは手持ちのストックOPA2209を使って、
BISPAの部品セットの説明文を参考に、定電流の役割を持つと思われる抵抗を
1mAのCRDに置き換えています。

電源部などの仕様は異なりますが、
「ヘッドホンアンプ備忘録」JJさんの
「LME49720に最適化したポータブルHPA」と出力段の構成がよく似ています。
その他特徴として、入力部のカップリングコンデンサ(ハイパスフィルタも兼ねてる?)と、
ゲイン切り替え機能が実装されていることを確認できます。








未実装スペース(C2/C12)がとても気になったので
どのような働きをしているか調べた所、
ブログ「nabeの雑記帳」さんにドンピシャな解説がありました。
■nabeの雑記帳:アナログ回路とアナログフィルタの超入門
http://nabe.blog.abk.nu/analog-filter#k434p9.2
製作者の任意でLPFを設定できる仕様になっているらしい。
当機の場合は「負帰還型アクティブLPF」というらしく、
ありがたいことにフィルタ計算ツールを公開しているサイトがありました。
■OKAWA Electric Design:OP-AMPの伝達関数計算ツール
http://sim.okawa-denshi.jp/opampkeisan.htm
未実装部分に100PFのコンデンサを追加すると、
前述の「nabeの雑記帳」さんの記事の表と酷似した効果が得られる事を確認。
ただし、デフォルトでは設定を推奨していないので、音質に影響があるのかもしれません。
据え置き仕様で製作する時に、任意で設定する部分ではないかと想像。
実際にポータブル環境で音を聴いてみると、
いわゆるモニター用ヘッドホンのような、
ストレートかつバランスのとれた中庸な音。

比較的低電圧で駆動しているためか、厚みは控えめで、
聴き疲れしづらそう。
バッテリーランタイムは余裕で50時間以上駆動できるし、
極めてローノイズなのは良いのですが、
分解能がそれほど高いわけでも、厚みが感じられるでもなく、
なんとなく鳴らしてる…みたいな印象となってしまい、
音質面の魅力が感じられない…というのが現時点の僕の感想で、
あくまで実験、終段TRの評価基板的な立ち位置のアンプなのかも知れません。
さらに、当機は携帯機器が発する電磁波ノイズをよく拾ってしまい、
電車内で使っているとピーピーと耳障りなのが困りもの。
もしかしたら…と期待して、
未実装スペースになっていたアクティブフィルタ設定部(と思われる)C2/C12に
100pfのコンデンサを入れてみましたが、
期待していたようなノイズカット効果はありませんでした。
当機は、僕がポータブルアンプを使うシチュエーションにはマッチしなかったこともあって
メインで使うには至らないのですが、
インターネット検索を経て、少しずつ回路の理解を深めるきっかけが得られたのが楽しい体験となりました。
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