2015.09.08

クラブサウンド再生に特化したイヤホン Pioneer SE-CX9を購入

こんなの初めて!リアルすぎる重低音!
(取り回しは悪いけど…)



近年のイヤホン事情はさらに進化を続けていて、
ダイナミック型ドライバとBA型ドライバを組み合わせて
それぞれの得意分野を生かすことで高音質を狙う…という試みの
「ハイブリッド型イヤホン」というジャンルが台頭してきました。

se-cx9_001.jpg

当機SE-CX9も
構造の違う2つのドライバを組み合わせたハイブリッドタイプのイヤホンですが、
上記のような構成とは若干異なります。

音楽を再生するBA型ドライバと
「物理的に振動を発生させて重低音が出ているように感じさせる」という、
BASS EXCITERというユニットを組み合わせた、
他で見られない構造。

分解能に優れたBA型ユニットで音楽を再生し、
不足した音圧をBASS EXCITERで大盛りにすることで、高品位な重低音サウンドを再現!
といったコンセプトのようです。

同様のコンセプトで発売されている下位機種「SE-CX8」と「SE-CL751」があり、
こちらはダイナミック型ドライバ+BASS EXCITERという組み合わせになっています。

se-cx9_002.jpg

音楽再生時にイヤーピースに触れてみると、
わずかにブルブルとした音圧が伝わってきて、物理的に振動していることが感じられます。

耳に装着して音楽を聴いてみると、
サブウーファーで再生された低音の音圧を叩きつけられているかのような、
体に響くリアルな重低音を体感することができ、
「SUPERIOR CLUB SOUND」というキーワードが伊達ではない事がわかります。

低音の指向性の低さは理解していたけれど、
物理的な振動がここまで「重低音らしさ」を感じさせるものなのか…という驚きがありました。

特にSE-CX9で聴くテクノのライブCDは鳥肌もので、
これだけでも「買ってよかった!」という気持ちに。

強烈な重低音再生が売りの当機ですが、
他の帯域を潰さないBA型ドライバの分解能が生きていて、実売価格に見合った性能の高さを感じさせます。
僕の手持ちヘッドホンに例えると「Ultrasone PRO900」のイヤホン版といったような雰囲気で、気に入りました。

当機に酷似したD型+BA型のハイブリッド型ドラムモニター向けイヤホン
「M-Audio IE-20XB」を所有していたことがありますが、
低音の量感が支配的すぎて、趣味の音楽鑑賞という立ち位置で判断すると、
決して高音質とは言い辛い印象があったので、
近年のイヤホンの進化具合には驚かされます。
(そもそも、比較対象に挙げたIE-20XBは通常の音楽鑑賞を想定して作られていないのでお門違いだけど…)

se-cx9_003.jpg

SE-CX9購入にあたり
たいして違いがなければ下位機種「SE-CX8」「SE-CL751」を購入しようと目論んで
念入りに視聴しましたが、
いずれも値段なりの音質差がある印象。

特にSE-CL751の良心的価格や仕様は魅力的だったのですが、
肝心の音質に不満が残りそうな印象だったので、迷った時は最上位というセオリーに従った結果。


そんなわけでクラブミュージック好きの低音マニアの方にはお勧めできそうなSE-CX9ですが、
実用面の使い辛さが目立ちます。

一般的なカナル型イヤホンと比較し本体サイズが非常に大きく、
ケーブルも相応に頑丈に作られていて分厚くコシがあり、重みがあります。
se-cx9_006.jpg
(テスト用などに使っている100均カナルイヤホンとの比較)

深めに装着する仕様なので
遮音性が高くしっかりフィットするのですが、
頑丈で太すぎるケーブルが大きなタッチノイズを発生させ、動きながら音楽を聴くには向いていません。
また、僕はスマートフォン等で音楽を聴くことがないので、リモコンマイク機能も無用の長物。
se-cx9_005.jpg
当機はコンセプト通り、クラブミュージック向けに特化したようなイヤホンなので、
汎用性に劣り、また音傾向が演出過多で前段(アンプ等)の色を塗りつぶしてしまう印象。

「低音の締まりが云々」など、
真面目な高音質再生を狙うオーディオマニアにとっては悪夢のような音でしょう。


SE-CX9は決してイロモノではなく、
クラブミュージックにおける「リアルさ」を真面目に突き詰めた一つの成果だと感じられました。

ニッチ狙いすぎるコンセプトや
イロモノじみた外観が敬遠されているためか注目されていない当機ですが、
重低音が好きな方には他に替えが効かないレベルの音を出すイヤホンだと思うので、
騙されたと思って、興味があれば一度試聴してみてほしい製品です。
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