2012.08.17

【Leijine A496plus type1 Headphone Amplifier】製作レポート

先日注文したLeijineの高性能ヘッドホンアンプ基板、
A496plus type1の製作準備がいよいよ整いました。
Leijine_A496_002.jpg
さっそく作業を開始することにします。


まずは、面倒な力仕事のケース加工から。

この時のために購入した電動ドリルの出番だ!


いとも簡単にケース加工が完了しました。

電動ドリルで穴を開けた後、リーマーで穴を広げつつ、バリをバリ取りカッターで切り取っています。
電動ドリル便利すぎる…(買って良かった)


次は楽しい基板へのパーツ実装半田付け工程です。
Leijine_A496_013.jpg
まずは、四隅のネジ穴にスペーサーを取り付けます。
この状態で裏返すことで基板と床面とのスペースができるので、
マスキングテープなどでパーツを固定した状態で半田付けする…と良いそうです。
(今までこんなやり方知らなかったわ…)


実作業の前に、肩慣らし。
SOICのオペアンプを変換基板に半田付け。
OPA827.jpg
左と真ん中はアナログデバイセズの2回路入り、ADA4075-2。
秋月電子の変換基板を使っています。
右はテキサス・インスツルメンツの1回路オペアンプ、OPA827。
先日注文したLeijineの変換基板を使用しており、
裏面にもOPA827が半田付けしてあります。
これで2回路入りのDIPオペアンプとして使用することができます。
通電テストも結果良好。
無事に出来て良かった…!


と、肩慣らしも済んだので、
早速A496基板の半田付けを進めていきます。


唯一の表面実装パーツ、LME49600の半田付けと、
電源用回路の抵抗がつけ終わった所です。
Leijine_A496_014.jpg
LME49600の足に半田を流しすぎて、一箇所ブリッジしてしまったのですが
ハンダ吸い取り線でなんとか修正しています。
危ない危ない…。


抵抗類の半田付けが終わった所。
Leijine_A496_015.jpg


コンデンサ類の半田付けが終わり、
いよいよ実装基板の完成!
Leijine_A496_016.jpg


次は基板に実装されたメスのピンコネクタに差し込むための
オス側のコネクタを作成…なのですが、
ここで問題発生。

ケーブルの皮膜を剥き、写真下部の圧着ピンに差し込み
ラジオペンチで圧着してコネクタを作成しようとしたのですが、
すぐにケーブルがすっぽ抜けてしまうし、圧着ピンのかしめ方も
なんだかうまくいかない…
Leijine_A496_017.jpg
文明の利器Googleさんに相談した所、
やはり専用の圧着ペンチが必要らしい。(知ってはいたけど)
問題なのはその圧着ペンチの価格で、
安くても3500円以上しやがります。
さすがにこれだけのために3500円以上払うのは…と悩んだ結果、
コネクタ接続を諦めて直配線することにしました。


というわけで配線の修正、
スイッチやボリュームなどの半田付けが終わった所です。
Leijine_A496_018.jpg


今回最も苦労した、ボリュームの半田付けです。
Leijine_A496_019.jpg
ボリュームと配線材をしっかり固定できるバイスがあれば良いのですが、
まうまうが使っているgootのミニバイスは軽くて、
ちょっと負荷がかかるとすぐ動いてしまうので
こういう時は力不足と感じます。
重いものを固定するには心もとなく、
早急に金属製のバイスを買おう…と心に決めました。


配線も全て終わり、これでもう使えるようになっているはずなのですが、
実際にヘッドホンプラグを差し込む前に
初期設定とオフセットの確認を行います。
Leijine_A496_020.jpg
三種類の半固定抵抗器の目盛りを調整し、
それぞれ出力電圧、グラウンド出力電圧、リレー保持電圧の設定をします。
設定が滞り無く終わったら、
ステレオジャック部分にテスターリードを当てて、オフセットのチェック。
説明書の記載通り、DCサーボ部のオペアンプにJ-FET入力のオペアンプを使用すれば
1mv以下に収まるようです。

上記のテストは全て滞り無く完了し、異常もありません。
よ、良かった…。

それではいよいよ実際にヘッドホンを接続するために
ケースに組み込んでしまうことにします。



で、
Leijine_A496_021.jpg

で、
Leijine_A496_022.jpg

できたー!
Leijine_A496_023.jpg
早速100円イヤホンで試聴してみましたが、
ちゃんと左右から音が出る!やった!!完成だ!!嬉しい!!


いかにもDIYライクな無骨で無機質、かっこいいとは言えない外見ですが、
ケース加工から内部配線、基板のパーツ実装まで全部自分でやったという事実が
所有感と満足感を満たしてくれます。
無事に音が出てくれて本当に良かった…。



それでは改めて、内部の紹介。
Leijine_A496_024.jpg
ケースはタカチのHEN110520を使用しました。
もうひと回り小さなケースでも収まりそうですが、
配線取り回しに不慣れなまうまう的には
このくらい余裕があったほうが作業しやすかったです。
内部配線はMOGAMIの2514を、
ハンダはオヤイデのSS-47をメインに、
難易度が高そうな部分のみケスター44を使用しています。


抵抗類はニッコームのプレート抵抗、
RP-24Cをメインに使用しました。
Leijine_A496_025.jpg
アンプ部の主役となるクリーム色の1μFのフィルムコンデンサは
Arcotronics/KEMETのR82を採用しています。
このR82は比較的安価なフィルムコンデンサですが、
僕が気に入っているGraham Sleeのポータブルアンプ、
Voyagerに採用されている事から
きっと僕好みの味付けをしてくれるだろう、と期待。


バッファー部のLME49600です。
Leijine_A496_026.jpg
このアンプ基板の売り。


DCサーボ用のオペアンプは、マニュアル通りにOPA2134を使用。
Leijine_A496_027.jpg


増幅用のオペアンプも、マニュアル通りにLME49720を使用。
Leijine_A496_028.jpg
このアンプはここのオペアンプの音傾向が色濃く反映されるとの事で、
ローリングが楽しみです。
後々に交換予定。


電源部の主役、ニチコンKWです。
Leijine_A496_029.jpg
ニチコンのKWはオーディオ用電解コンデンサながら、
低ランクの低ESRコンデンサと同水準の低ESRを誇っており、
デカップリング用などにも使用可能、かつ小型サイズで音も良い、と
高い性能を有しているようです。

世間ではさらに高性能なOS-CONが人気のようですが、
例えばポータブルアンプの大容量電源用コンデンサなどに使用する場合は
最適解の一つになりそう。


24VスイッチングACアダプタからの給電の際に発生する
ノイズを除去する回路の一部です。
Leijine_A496_030.jpg
左は高周波リップルノイズを除去する低ESR電解コンデンサ、ニッケミKZE。
真ん中はレギュレーターを機能させるために必要な、ルビコンのマイラーコン。
右は低周波リップルノイズを除去するレギュレーター、Sharp PQ20RXです。
放熱用のヒートシンクを取り付けています。


0.1μF指定のフィルムコンデンサは、
東信のポリプロピレンフィルムコンデンサ、UPZを採用しました。
Leijine_A496_031.jpg
そこらのマイラーコンデンサよりも価格が安い上に
性能が上ということで、積極的に使っていきたい。


遅延用リレー回路の941H-2C-9Dです。
Leijine_A496_031.jpg
僕がこのアンプ基板を注文するきっかけとなったのが、この遅延回路です。
ポップノイズは絶対に嫌なので…。


過カ電流保護部品、ポリスイッチのRXEF050です。
1A以上の負荷がかかると抵抗が増大し、この先に流れる電流を抑制することで
アンプを守る仕組みになっています。
ヒューズと違って何度でも使えるらしい。
Leijine_A496_033.jpg
これのおかげで、
ヒューズを追加しなくてもアンプの安全が保証されているようです。
遅延回路といい、ユーザーの使い勝手がよく考えられています。


ボリュームはアルプスのRK27を使用。
ステレオジャックはスイッチクラフトの112BXを使用。
Leijine_A496_034.jpg
スイッチはロッカースイッチと呼ばれるタイプの物を使用したかったのですが、
精細な穴開け加工技術が必要とのことで、
丸穴で気軽に実装できるトグルスイッチで妥協しました。

RCAジャックはフォルテシモオーディオで購入。
Leijine_A496_035.jpg
ここのプラグ類はどれも安い割に質が良く、見た目も良いので好きです。


DCジャック部とシャーシアース用のネジ穴です。
Leijine_A496_036.jpg


このA496のネジ穴のうち、写真の一箇所がシャーシアース用の穴になっていて
この穴に入れるネジをケース金属部と接触するようにすればアースを落とせるそうです。
Leijine_A496_037.jpg
まうまうはケースの固定のために
タカチの取り付けボス、T-600を使用したので
かわりにケース背面パネルのネジ穴につながる内部配線を作ってアースを落としました。


音に関しては、後日改めて。
それにしても、DIYが無事に成功した時の喜びは何事にも代えがたいものがあります。
無事に完成して本当に良かった…!

本機のファーストインプレについてはこちら↓
【Leijine A496plus type1 Headphone Amplifier】ファーストインプレ&ポータブルアンプ基板到着の話
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