2012.10.30

【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ (DC12V)】レビュー

先日僕が製作した、
ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ DC12V版です。

製作してから大分鳴らし、聴きこんだので
そろそろ音の感想について書いてみます。

※ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプとは、
ぺるけさんがホームページで公開しているアンプDIYプロジェクトのうちの一つです。
音響サービス会社に勤める音のプロの評価を経て、
モニターとして正式採用したという実績があるそうで、
音質も折り紙つき…らしい。
詳しくはこちら

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■ケース加工のレポートはこちら
次回製作予定の据え置きヘッドホンアンプを選定
■製作レポートはこちら
【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ (DC12V)】製作レポート
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このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの大きな特徴は
オペアンプを使用せずに回路設計されている、
いわゆるディスクリートアンプという点です。

ディスクリートで良い音を出すためには
複雑な回路構成と、多くの部品が必要である…というのが
僕の中での「ディスクリート」のイメージだったのですが、
このぺるけ式FET差動アンプに関しては
かなり部品数が少なく、
僕のような電子工作歴が短い者でも製作できるほどです。

それもそのはず、
ぺるけさんは、僕達のようなDIY初心者でも作れるように
限界まで部品数を減らして設計されたらしく、
非常に洗練された回路…ということらしい。

回路の事はやっぱり僕にはよくわからないので、
詳しい方にお任せするとして…



部品のほとんどはぺるけさんの頒布品を
お譲りいただいたものです。
コンデンサは「容量増強ver」を選択しています。
peruke_017.jpg

抵抗は、タイヨームのFTR33Sを使用しました。
peruke_019.jpg


リスニング環境は
PC⇢Musiland Monitor 01 USD⇢V-DAC⇢ぺるけ式⇢ヘッドホン。
ヘッドホンは所持品のうち、
HD650、K702、MDR-Z1000、MDR-XB1000、PRO900あたりを使っています。
200時間ほどは鳴らしたと思います。
peruke_022.jpg
(HD650と一緒に撮影)



まず使い勝手について。

心配していた電源ON/OFF時のポップノイズは
全くありませんでした。う、嬉しい!

そして、素人工作で心配だった
駆動中に聴こえるホワイトノイズについてですが、
ノイズを拾いやすいMDR-Z1000を接続し
無音状態でボリュームを最大まで回すと
ようやくかすかに何かが聴こえてくる…という程度で
今まで僕が聴いてきた市販品のヘッドホンアンプではありえない、
驚異的な静けさです。
この状態で音楽を再生したら僕の耳が死にます。
(僕が組み上げたLeijine A496 type1と同じくらいのノイズの少なさ)

ヘッドホンのドライブ能力も申し分ありません。
(半固定抵抗器で利得調整可能)


電源は公式推奨の、
秋月電子で600円で売っている
12V1AのスイッチングACアダプタを使用しているのですが、
これほど静かならばトランス電源にこだわる必要も無いなあ…などと感じました。


肝心の、ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ(12V)の音について。
僕のリファレンスHPAはHD-1L(だった)なので、その辺りを加味して読んでください。


最初に聴いた第一印象は、
いわゆる「Tube Likeな音だな」という印象でした。

一聴して音の刺激が抑えられており、
音の圧力も「これ以上強くなると聴き疲れするな」というギリギリのラインを超えない程度に
抑えられています。

いつまででも聴いていたい、リラックスした音質です。

モニターアンプとして採用された実績があるだけに
音のバランスが良く、
「高音が強い」「低音が強い」などと偏りを感じさせません。

強いて言うなら、高音の刺激がかなり抑えられているので
第一印象は「中低音寄り?」と感じました。

僕は本格的な真空管アンプの音を聴いた事がないのですが、
僕の中で想像している真空管アンプの音
「ウォームで温かい音」「生々しい音」「全体感の強い鳴り方」が
そのまま、このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプに当てはまった印象。

ウォームな音、というと
なんとなく「ドロドロした分解能の低い音」「鈍重」「篭った音」などと
想像されるかもしれません。

このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプに関してはそんなことはなく、
薄い膜が張られたぬるま湯のような優しい出音を基調として
高い分解能、抜群の定位の良さを両立しており、
低価格帯の市販ヘッドホンアンプでは決して出せないであろう
高次元の音が味わえます。

特にボーカルの声の生々しさと定位の良さは特筆すべき点で、
ボーカル位置はグッと低めに口元から聴こえてくる印象。

音場の広がりに関しては特別広くはなく、
平均的、といった印象。
この辺りは上流の影響が大きいのか、
またはこのぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ(12v)の上位にあたる
100V版、またはバランス型アンプでは違った印象になりそうな予感がします。



このぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの音は
今の僕の好みと完全に一致しており、
「やっと理想のヘッドホンアンプが見つかった!」というのが僕の正直な感想。

この後、
僕の狭い部屋に設置スペースが確保出来なかったこともあり、
僕が組み上げた「ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ」「Leijine A496」以外の
ヘッドホンアンプのうち、一部を残して処分しました。

やはり、自分で組み上げたアンプには特別な愛着が湧くし、
「良い音に聴こえる思い込み」もたっぷり得られます。
オーディオは自己満足の世界ですから、こういう満足の仕方があったんだなあ…と
改めて目から鱗が落ちる思いです。
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