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2013.03.24

【ぺるけ式 2段直結シングル・ミニワッター】完成レポート

2月末から製作予定を立てていた
ぺるけさん設計の真空管パワーアンプ、2段直結シングル・ミニワッターですが
前回、一気に組み上げようとしてラグ板のアンプ回路実装を失敗してしまったので
深く反省すると共に、ぺるけさんに必要部品の再頒布をお願いし、
先週末に再製作を行いました。



【関連記事はこちら】
■【ぺるけ式 2段直結シングル・ミニワッター】たのしい部品集め
http://mauhead00.blog.fc2.com/blog-entry-86.html
■【ぺるけ式 2段直結シングル・ミニワッター】製作開始と失敗談
http://mauhead00.blog.fc2.com/blog-entry-87.html



今度は作業手順を省かずに導通チェックを行い、
短絡が無く正しい実装になっていることを念入りに確認しました。
miniwatter_027.jpg

製作失敗の原因だった、400v10μFの電解コンデンサの実装。
今度は間違えない!
miniwatter_028.jpg
公式では、酸金抵抗の熱を避けるために
この電解コンデンサのプラス側の足をラグ板に実装し、
マイナス側をアース母線に直接半田付けする方法を推奨していますが
後々のメンテナンスの事を考えて、ラグ板の中で部品を全て実装することにしました。
熱を避けるために出来るだけ酸金抵抗から距離を取っています。

裏面。
miniwatter_029.jpg


次はいよいよラグ板をケースに取り付けます。

ここまでに各種配線の再確認を行った所、
どうやら僕の認識不足により、ヒーター回路の配線材の太さに問題がありそうな事がわかりました。

僕は「電圧が高いほど太い配線材が必要」と思っていたため、
12.6vしか流れないヒーター回路の配線は、手持ちで一番細いAWG25のケーブルで問題ないだろう…と思っていたのですが、
この認識は誤りで、実際は「電流が多く流れる所ほど太い配線材が必要」だったため、
1A近い電流が流れるヒーター回路には適していなかったらしく。

よって、ぺるけさん著書と同じように、
ヒーター回路の配線材を一回り太く、AWG25→AWG22に変更しています。(白と緑の線)
miniwatter_030.jpg
前回の製作失敗によりじっくりと再確認できる時間が取れて、
真空管アンプについて理解をより深める事が出来たのは不幸中の幸いと言えます。


ラグ板を取り付け、全ての配線を終えた所。
miniwatter_031.jpg
配線にはそれなりに気を使ったつもりだったのですが…(パスタ状に)

生命に関わるほどの高圧が流れる真空管アンプなので、
テスターを使った通電試験にはそれなりの覚悟が必要で、
ワニ口クリップや絶縁手袋などを使い、絶対に部品に直接触れることが無いように気を使いました。

幸いにして、全ての測定結果が正常範囲内で、
出力部のオフセットも0mvと、安心して使えるアンプである事を確認できました。
一安心…。



改めて、僕が組み上げたミニワッターの内部紹介。

真空管ソケット近辺の配線がとくにごちゃごちゃになってしまいます。
もっと短く切り詰めればもう少し見た目がよくなりそうですが…
miniwatter_032.jpg

大半の部品はぺるけさんの頒布品をそのまま使用していますが、
1/4wと1/2wの抵抗だけはタクマンのオーディオ用カーボン抵抗、REXを使用し、
フィルムコンデンサをERO/RoedersteinのKP1838にしてみました。
miniwatter_033.jpg
全ての部品は、少しラグ板から浮かせて実装しています。
miniwatter_034.jpg

前面パネル側。
miniwatter_035.jpg
2接点のロータリースイッチを追加しています。
このスイッチをひねる事でライン入力信号が遮断され、音声がミュートされる仕組みです。

背面パネル側。
miniwatter_036.jpg
2回路2接点のトグルスイッチを追加し、ライン入力を2系統から選択できるようにしています。

計画段階ではスピーカーターミナルへの出力インピーダンスも、同じ方法で4Ωと8Ωに切り替えられるようにするつもりだったのですが
配線がさらにカオスな事になりそうで、若干のリスクを感じたため、
こちらは没にしました。(8Ωのみ)


というわけで、トラブルはありましたが
無事に6N6P 2段直結シングル・ミニワッターが完成!
miniwatter_037.jpg
miniwatter_039.jpg
miniwatter_040.jpg


当初はトランスカバー無しで、このまま使う予定でしたが、
この素朴であたたかみのあるケースを見てみたら…やっぱり取り付けたくなりました。

なるほど、ケース裏に空いている謎の大穴は
トランスカバー取り付けのためにドライバーを差し込むための穴だったのですね。
miniwatter_041.jpg

トランスカバーを取り付けて、より可愛くなりました。
miniwatter_042.jpg


出力が最大0.6wしかないアンプなので
ちゃんと音量が取れるかかなり不安がありましたが、
なんと11時くらいのボリューム位置で、スピーカーのGX100から普段聴く程度の音量が出て来ました。

12時に回すとちょっと大きめ、
それ以上回すとうるさいくらいです。


そしてさらに驚いたのが、想像以上に「音がいい!」と感じた事です。

この2段直結シングル・アンプはボリュームを最大まで回しても全くノイズが聴こえないし、
こんなシンプルな回路からは想像できないような豊かな低音が出てきます。
僕がそれまで使っていたプリメインアンプ、A-905FX2よりも低音がしっかり出ているように感じるのは素直に嬉しい。

ダブステップやヒップホップなんかを聴いてみると50Hz以下の最低域が出ていない事がわかりますが、
この構成でここまで厚みのある低音が聴ければ十分すぎる…と納得できます。

…と、ここまで書いて気付きましたが、
スピーカーのGX100のスペックを確認したら、再生周波数帯域が55Hz〜45kHzとなっているため
これはスピーカーの限界っぽいですね…なんという。


そして高音の伸びも文句なく、思った以上に現代的な音だな、という第一印象。


僕がそれまで思い描いていた真空管アンプは「低域が弱々しい」「若干ノイズがある」などのネガティブイメージがありましたが、
その既成概念を見事に打ち砕かれた感じ。

これは間違いなく、ぺるけさんの設計の賜物と思われます。


結局、真空管にしろ半導体にしろ、設計次第で音は大きく変わるんだなあ…という当たり前のことを強く実感させられました。


僕が睡眠時に流している環境音楽や、ドローン系のアンビエント・ミュージックを小音量で鳴らす…という目的で組み立てたミニワッターですが、こんなに音が良いとは思わず、
僕にはちょっと贅沢すぎるかなあ…なんて思ったりもして。


製作に関してアドバイスを下さったTwitterのフォロワーさん、
このような楽しいDIY企画を用意してくだった
ぺるけさんに改めてお礼申し上げます。

ありがとうございました!
miniwatter_043.jpg
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初めまして。
検索から飛んできました。
私もミニワッターが作りたくて先日真空管アンプの素を買いました。
背伸びして一から作ってやろうかと思っていますが、
部品頒布を受けてしっかり作ったほうが良さそうな気がしてきました。
いずれにせよ、無事に動作して良かったですね。
私も早く真空管アンプデビューしたいです。
Posted by のんたん at 2013.03.26 18:50 | 編集
のんたんさん、こんばんは。

ご覧のとおり、電子工作素人…から産毛が生えてきた程度の僕がなんとか製作に成功した
「真空管アンプの素」に記載されている「二段直結シングル・ミニワッター」は、
中身の見た目からは想像できないようなどっしりと安定感のある良い音色で、ぺるけさんの音創りのセンスの良さにまたもや驚かされました。

やさしく赤熱する、美しい真空管を見ていると所有欲も満たされて、「作って良かったなあ」なんて、
頬が緩んでしまいます。

僕は回路図もろくに読めなければオームの法則すらろくに理解していない愚か者ですので、
真の意味でアンプ自作ができる、のんたんさんがとてもうらやましいです。

僕からは製作に関する具体的な意見を述べることが出来ませんが、
のんたんさんの真空管アンプ製作が無事に成功することを祈っています。
Posted by まうまう (Maumau) at 2013.03.27 00:50 | 編集
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