2013.04.11
【ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ Version 3】製作レポート(2台目)
表題の通り、ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプの製作は2台目となります。
前回、2012年の9月に1台目を製作した時は
ラグ板への効率的な部品実装方法が理解出来ていなかったことや、
まだまだ電子工作の腕が不足していたことなどから、
汚い仕上がりになってしまったことがずっと心残りになっていました。
なので、今度こそ僕の中で後悔のない、
「最高のぺるけ式ヘッドホンアンプを作ろう!」という目標で、作業を進めていきました。
ケースは前もって加工しておいたので、あとは楽しい部品実装。

今回はぺるけさんのホームページ「平ラグ工作 (平ラグを使った工作ヒント集)」を読みつつ、
製作手順をよく考えてから作業に入りました。

僕が考えた製作進行手順は、
最初にサイズをあわせつつジャンパー線とハーネスを作成しておき、

ラグ板内側を中心に、端っこから抵抗とハーネスを半田付けしていき、

最後にラグ板外側のトランジスタや、コンデンサなどを取り付けていきました。

裏側はこんな感じ。

製作手順を吟味した結果、大きな不手際もなくスムーズに作業ができました。
その他の配線を終え、いよいよケースに組み込み…

ぺるけ式FET式差動ヘッドホンアンプ Version3(二台目)完成!

この時のために買っておいた、KILOのおしゃれなツマミを使うことができて
満足感で満たされます。

RCAジャックは左側がLine-in、右側がPre-outになっており、
プリアンプ兼ヘッドホンアンプとして使用できます。

実はこのヘッドホンアンプに使用したトランジスタなどの部品は、
去年の10月頃にぺるけさんに頒布していただいたものです。
当時、このヘッドホンアンプの音にとても感動し、プリアンプ機能を追加しなかったことを激しく後悔したため
今度はプリアンプを作る!と決意し、わざわざ頒布していただいた部品だったのですが…
色々あってここまで後回しになってしまいましたが、無駄にすることなく使うことができて良かった…。
それでは改めて、内部紹介。
配線は無駄に太いと仕上がりも汚くなり、信頼性を損ねることを痛感しつつあるので
全て「耐熱電子ワイヤーAWG24(電源部のみAWG22)」とし、
抵抗類は全てタクマンのオーディオ用金属皮膜抵抗、REYを使用しています。

また今回製作最大のポイントとして、コンデンサをさらに増量してみました。
ぺるけさんのホームページに記載されているこのヘッドホンアンプの記事によると、「電源側は10000μFくらいまで、出力側は4700μFくらいまでならデメリットはありません。」とあります。
デメリットがないならやってしまえ!ということで、
カップリングコンデンサの2200μFを4700μFに、電源コンデンサの4700μFを10000μFに増量しました。
ELNAのオーディオ用電解コンデンサ、RW5を選択。

この変更により、コンデンサの総容量は17000μFから32600μFの大容量となりました。
電源コンデンサを増量する場合、
公式推奨のHEN110420を使って組み上げる場合は、そのままではケースにひっかかってしまうので
コンデンサを横倒しして収める必要があります。(幸いにしてスペースがあります)
また、近辺のトランジスタはほとんど発熱しないので、寿命が極端に縮まるようなことはないはず。
また、電源回路部のコンデンサを増量するとポップノイズが発生するそうなので、
こちらは変更しないほうが良いと思われます。
前面パネル側。

2回路2接点のスイッチ機能が増設されているステレオジャックを使い、
ヘッドホンプラグを挿していない時はプリアウトRCAに出力信号が通り、
ヘッドホンプラグを挿すとプリアウトRCAへの接続が遮断される仕組みです。
また、ぺるけさんの記事の通りにプリアウト側には330Ωの抵抗をGNDに並列に接続しておき、
「パワーアンプからみて入力がオープンになりノイズを拾ってしまう」のを防ぐ処理をしています。
背面側。

RCAジャック二つのアース端子を予め結合しておき、
ラインインのジャックとプリアウトのジャックの間を銅単線でつないでおき、アース配線を一箇所にまとめています。
入力と出力の撚り線を一箇所にまとめると音質に影響がありそうで迷いましたが、
とにかく無駄のない配線をしたかったので、思い切って一緒に撚ってしまいました。
左が一号機、右が二号機。

自信を持って「前回より綺麗に作れた」と言い切れます。
少しずつですが、自身の成長を実感できて嬉しい。
この後、現在進行形で
二台目のぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプで音楽を聴いていますが
電解コンデンサを増量した効果が想像を超えて大きかったようで、
一台目との変化がはっきりと知覚できるレベルです。
真空管パワーアンプの6N6Pミニワッターの前段に接続して
プリアンプとしても使えるようにしていますが、
なるほど納得の心地よい音質で、「プリアンプが必要ない」という考えも改めざるを得ないなあ…なんて。
ともあれ、このアンプは今まで作ってきた中で、僕の一番のお気に入りになりそうです。
この素晴らしい音に出会えたことに感謝しています。
ぺるけさん、ありがとうございました。
前回、2012年の9月に1台目を製作した時は
ラグ板への効率的な部品実装方法が理解出来ていなかったことや、
まだまだ電子工作の腕が不足していたことなどから、
汚い仕上がりになってしまったことがずっと心残りになっていました。
なので、今度こそ僕の中で後悔のない、
「最高のぺるけ式ヘッドホンアンプを作ろう!」という目標で、作業を進めていきました。
ケースは前もって加工しておいたので、あとは楽しい部品実装。

今回はぺるけさんのホームページ「平ラグ工作 (平ラグを使った工作ヒント集)」を読みつつ、
製作手順をよく考えてから作業に入りました。

僕が考えた製作進行手順は、
最初にサイズをあわせつつジャンパー線とハーネスを作成しておき、

ラグ板内側を中心に、端っこから抵抗とハーネスを半田付けしていき、

最後にラグ板外側のトランジスタや、コンデンサなどを取り付けていきました。

裏側はこんな感じ。

製作手順を吟味した結果、大きな不手際もなくスムーズに作業ができました。
その他の配線を終え、いよいよケースに組み込み…

ぺるけ式FET式差動ヘッドホンアンプ Version3(二台目)完成!

この時のために買っておいた、KILOのおしゃれなツマミを使うことができて
満足感で満たされます。

RCAジャックは左側がLine-in、右側がPre-outになっており、
プリアンプ兼ヘッドホンアンプとして使用できます。

実はこのヘッドホンアンプに使用したトランジスタなどの部品は、
去年の10月頃にぺるけさんに頒布していただいたものです。
当時、このヘッドホンアンプの音にとても感動し、プリアンプ機能を追加しなかったことを激しく後悔したため
今度はプリアンプを作る!と決意し、わざわざ頒布していただいた部品だったのですが…
色々あってここまで後回しになってしまいましたが、無駄にすることなく使うことができて良かった…。
それでは改めて、内部紹介。
配線は無駄に太いと仕上がりも汚くなり、信頼性を損ねることを痛感しつつあるので
全て「耐熱電子ワイヤーAWG24(電源部のみAWG22)」とし、
抵抗類は全てタクマンのオーディオ用金属皮膜抵抗、REYを使用しています。

また今回製作最大のポイントとして、コンデンサをさらに増量してみました。
ぺるけさんのホームページに記載されているこのヘッドホンアンプの記事によると、「電源側は10000μFくらいまで、出力側は4700μFくらいまでならデメリットはありません。」とあります。
デメリットがないならやってしまえ!ということで、
カップリングコンデンサの2200μFを4700μFに、電源コンデンサの4700μFを10000μFに増量しました。
ELNAのオーディオ用電解コンデンサ、RW5を選択。

この変更により、コンデンサの総容量は17000μFから32600μFの大容量となりました。
電源コンデンサを増量する場合、
公式推奨のHEN110420を使って組み上げる場合は、そのままではケースにひっかかってしまうので
コンデンサを横倒しして収める必要があります。(幸いにしてスペースがあります)
また、近辺のトランジスタはほとんど発熱しないので、寿命が極端に縮まるようなことはないはず。
また、電源回路部のコンデンサを増量するとポップノイズが発生するそうなので、
こちらは変更しないほうが良いと思われます。
前面パネル側。

2回路2接点のスイッチ機能が増設されているステレオジャックを使い、
ヘッドホンプラグを挿していない時はプリアウトRCAに出力信号が通り、
ヘッドホンプラグを挿すとプリアウトRCAへの接続が遮断される仕組みです。
また、ぺるけさんの記事の通りにプリアウト側には330Ωの抵抗をGNDに並列に接続しておき、
「パワーアンプからみて入力がオープンになりノイズを拾ってしまう」のを防ぐ処理をしています。
背面側。

RCAジャック二つのアース端子を予め結合しておき、
ラインインのジャックとプリアウトのジャックの間を銅単線でつないでおき、アース配線を一箇所にまとめています。
入力と出力の撚り線を一箇所にまとめると音質に影響がありそうで迷いましたが、
とにかく無駄のない配線をしたかったので、思い切って一緒に撚ってしまいました。
左が一号機、右が二号機。

自信を持って「前回より綺麗に作れた」と言い切れます。
少しずつですが、自身の成長を実感できて嬉しい。
この後、現在進行形で
二台目のぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプで音楽を聴いていますが
電解コンデンサを増量した効果が想像を超えて大きかったようで、
一台目との変化がはっきりと知覚できるレベルです。
真空管パワーアンプの6N6Pミニワッターの前段に接続して
プリアンプとしても使えるようにしていますが、
なるほど納得の心地よい音質で、「プリアンプが必要ない」という考えも改めざるを得ないなあ…なんて。
ともあれ、このアンプは今まで作ってきた中で、僕の一番のお気に入りになりそうです。
この素晴らしい音に出会えたことに感謝しています。
ぺるけさん、ありがとうございました。
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