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2013.09.30

上海問屋 DN-84766を購入

8月末頃に発売された上海問屋の新作DAC、DN-84766を買いました。

dn84766_002.jpg
4000円という非常に安価な製品ですが、
24bit/94khzに対応するUSB入力端子を備え、
デジタル同軸出力(DDC)機能も備えた高性能なDAC/DDCです。


USBバスパワーで動作し、特別なドライバのインストールは不要です。
僕のPC環境(WIN7 64bit Foobar2000のWASAPI出力)では問題なく動作しています。

当機は、生産完了となったHEGELのHD2というDACに回路構成、仕様が酷似しており
所謂「クローンDAC」にあたる製品ということで、界隈では注目度が高いようです。
dn84766_003.jpg
使われている部品は
定番のUSBインターフェイスTE7022L、アップコンバート用チップAK4127、AK4118、PCM1754など、至極真っ当なもので、やはりHEGEL HD2と同じです。

コンデンサは北瑋電子という台湾メーカーのRVTというシリーズを中心に使われており、
ケースもしっかりした作りで
なぜこれほどの製品を4000円で売ることが出来るのか、よくわかりません。

仮に当機が基板単体の販売形態で、部品を別途購入して組み上げるという場合は
ケース、基板を含まない部品代だけでも4000円は超えてしまうでしょうから、
やはりかの国は別の次元であると思わざるを得ない…。
(偽物のICが使われている可能性はあります)

クローン元のHEGEL HD2は定価50000円程度との事なので、
そのような色眼鏡で見てしまうと余計にお得に見えてしまいます。


ただ、やはり完全なクローンDACかというとそういうわけでもなく、
一部のトランジスタやダイオードが省かれていたり、
フィルムコンデンサの容量が不足していることがわかるため、
「よく似てるけど、やっぱり違う製品」という認識で間違いなさそうです。

安価な中華オーディオ製品といえば改造母体!というのが定番の流れですが、
当機はほとんどチップ部品で構成されているため
僕のようなライトユーザーが気軽にいじれそうな所は、デカップリングの電解コンデンサと
カップリング用のフィルムコンデンサくらいでしょうか。
アナログ出力部手前のチップタイプコンデンサも交換すると変化を望めそう。
dn84766_004.jpg




当機を購入した9月上旬から二週間くらい使用してみました。

接続環境はPC→DN-84766→Solo UL DE→各種ヘッドホン。(HD650、K702、MDR-Z1000など)
ヘッドホンアンプのSolo UL DEは2つのライン入力端子を備えているため、
DN-84766のデジタル出力端子を利用し、AMB Lab γ2 DACからSoloに接続して聴き比べを行いました。

まず、当機に限らずUSBバスパワーで駆動するDACに共通した仕様ですが、
セルフパワーのDACと比較すると若干出力が弱く、
後段のアンプのボリュームつまみを少し多めに回す必要があります。(問題になるレベルではありませんが)


DN-84766の音の第一印象は、ややWarm寄りのアナログ的な音質で、
低価格帯にありがちなデジタルっぽさはありません。

低音が若干ゆるめで、分解能はそれなりですが
雰囲気や聴きやすさを重視した音作りがされているようで、僕好みです。

低音の頼りなさはカップリングコンデンサの容量が不足しているのが原因と思われるため、
ここに手を少し加えてやると改善が見込めそうです。

音場表現も優れており、こんな安いDACでこんな音を出されてしまったことに悲しみに近い驚きを感じましたが、
他のDACと聴き比べるうちに後段のヘッドホンアンプ、Solo UL DEによる味付けであることが比較試聴によって明らかになりました。
そういう点では、Solo UL DEはDACによる影響を受けづらく、味付けの濃いヘッドホンアンプであることがわかります。
(なので、音場表現に関してはなんとも言えず)

当機のアナログ的な音質は、クローン元のHEGEL HD2が目指した音作りであることは想像に難くなく、
中華製品の恐ろしさを久々に思い知らされた印象。


ここまで書くと価格対費用効果が異常に高い反則的な製品という印象ですが、
無音時にボリュームを上げていくとハム音のような「ピー」というノイズが聴こえてくる悪い点があります。
音楽を聴くときの可聴領域では聴こえないレベルではあるので、おそらく「このくらいなら大丈夫」と
クローン元よりも部品を減らした影響ではないかと想像します。
おそらく、測定結果も良くないんじゃないかな…。


以上、DN-84766は完全なクローンDACではありませんし、
コストダウンと中途半端なコピーによる悪影響も少なからずありそうなので
期待しすぎるのはナンセンスですが、
雑誌付録DAC並の価格で買える製品としてはちょっと信じられない性能と音を持っていることも確かで、
PCオーディオを始めてみたい!という人の初DACや、サブ環境を安く構築したいという人には
お勧めできそうな製品ではあります。
また、後々に高価格帯DACに乗り換える場合も、デジタル同軸出力用のUSB-DDCとして活用することができます。


当機はサブDACとして愛用しているAMB γ2 DACよりもずっと僕好みの音だったため、
悲しい気持ちになってしまいました。
自分で組み上げたDACだからと、自分を騙すように愛用していましたが
やはり耳は正直というか…。今まで見ないようにしていたγ2の悪い点が浮き彫りになった印象。

この比較視聴を受け、僕はγ2 DACの音質改善を試みることにしました。
次回に続く。
amb_gamma_024.jpg

Posted at 01:59 | DAC・DDC | COM(0) | TB(0) |
2013.06.03

ラトックシステムのRAL-2496UT1を導入

先日、ラトックシステムのUSB-DDC/DAC、
RAL-2496UT1の中古品を購入しました。
ral2496ut1_002.jpg
ral2496ut1_003.jpg
見た目はよくある地味な複合機です。
公式ページでは「USB Digital Audioトランスポート」という変わった名称が付いていますが、
内容は「高性能なUSB-DDCだけどDAC機能も付いてて、おまけにヘッドホンも鳴らせるよ」といった感じの機器のようです。

X-MOSを搭載したRAL-24192UT1という後継機種がありますが、
デジタルアウト端子が同軸一本のみなので、候補からは外れました。

これまで僕が使用していたJAVSのX-DDCからの乗り換えとして、
USB-DDCとして使っています。

X-DDCは音に対する不満は全くありませんでしたが、
起動のたびに電源スイッチを押さなければならないのが面倒でした。

それまで、僕のパソコンを通じてスピーカーから音を出すためには、
(1)パソコンの電源スイッチ→(2)X-DDCのスイッチ→(3)DACのスイッチ→(4)ぺるけ式FET差動アンプのスイッチ→(5)ミニワッターのスイッチ…という面倒な手順を踏む必要があったので、
USB-DDCをUSBバスパワーによるPC連動とすることにより、簡略化を図ろうという狙いです。


このラトックシステムという会社、以前から知っていましたが、
「よくあるPCサプライ製品を取り扱ってる会社」程度の印象でした。

オーディオ機器を専門に扱う「RATOC Audio Lab」というラインナップがありますが、
大変失礼ながら「中国製で、適当な作りのぼったくりなんだろう」と思い込んでいました。

しかし実際は、
ラトックシステムの社長自らがこだわりをもって機器開発を手がけており、
組立まで国内で行われている、純国産の機器を作るメーカーであったことを知り、驚きました。
ral2496ut1_004.jpg
ral2496ut1_005.jpg

当機RAL-2496UT1に興味をもったのは、下記の記事を読んだのがきっかけです。
--------------------------------------------
第405回:USBの音質を追求するラトックのオーディオ
~ 岡村社長に聞く、“こだわりを持った”製品開発 ~

--------------------------------------------
ラトックシステム PCオーディオブログ「#32 USB Audioについて (その1)」
--------------------------------------------
物量にものをいわせたり高性能部品を使用して派手な宣伝文句をつけるでもなく、
設計が古い「TAS1020B」というチップを使って、プログラムを工夫することで性能を追い込んでいるという点や、ネガティブな点も包み隠さずに話している点などに、日本の職人的なストイックさ、ものづくりへのこだわりが感じられ、琴線に触れました。

ral2496ut1_007.jpg
ral2496ut1_006.jpg




早速、X-DDCからRAL-2496UT1に乗り換えて、音楽を再生してみました。

音楽の再生環境はwin7、Foobar2000のWASAPI(EVENT)、16bit/44.1kHZです。
(最終的に、僕が使用しているDACは全て内部で強制アップサンプリングされてしまう仕様なので、途中経路のビットレートはこだわっておらず、デフォルトのままです。ハイレゾ音源も持ってませんしね…)

X-DDCではWASAPI(EVENT)での再生がまともに出来なかったのでWASAPI(PUSH)を選択していましたが、
RAL-2496UT1は、WASAPI(EVENT)で問題なく再生できました。
win標準ドライバに対応しているためか、動作が安定していて助かります。



USB-DDCを変更してみた第一印象として、
「音が柔らかく、きめが細かい繊細さ」が感じられる点が挙げられます。
彩度を少し抑えることにより、突き抜けた表現はなくなるものの、聴きやすさが際立った…という感じ。

聴感的にどちらが性能が上か…という違いは正直わかりませんが、RAL-2496UT1のほうは若干音楽性を考慮した音作りをしているように感じます。
特に、アンビエントミュージックのような静かな曲を再生している時の静寂感が耳に心地よく、素直に「買って良かったなあ」と思います。


比較してみると、やはりX-DDCは明るく派手目の味付けがあるのだと思います。
どちらも高性能かつ必要十分な機能を備えているという点では変わらないので、
最終的な出音に対する思想の違いで、好みの差じゃないかなあ、と。

今の所RAL-2496UT1のDAC機能、HPA機能は使用していないのですが、
折を見てDAC機能なども試してみます。

ラトックシステムさんに物申すならば、
ラインナップのオーディオ機器が純国産品であることをしっかりアピールしていただくと共に、
中途半端な複合機能を付けず、単機能に特化した代わりに少し価格を抑えたセパレート前提の製品ラインナップを増やしてくれると
ニッチな需要が見込めるのではないでしょうか。(なんて…。)




以上のように、
オーディオ機器は複数台を比較して初めてお互いの評価が定まってくる所があるので
お金のかかる趣味だなあ…って思います。

他者のレビューは参考にはなるものの、最終的に自分の耳で聴いてみるしかないですしね。
(これはこれで楽しくて、やめられない、止まらない…。)

Posted at 03:54 | DAC・DDC | COM(0) | TB(0) |
2012.05.05

【Muse Mini TDA1543 X 4 NOS DAC】ファーストインプレ

Ali Expressで注文していたTDA1543×4パラのNOS DAC、
Muse Mini TDA1543 X 4 NOS DACが到着しました。
muse_nos_dac_b_001.jpg
送料無料のHongKong Postによる発送を希望したため、
注文から到着まで12日ほどかかりました。

早速中を拝見。
12V1AのスイッチングACアダプタが付属しています。
ケースの作りは悪くない感じ。
近くで見ると印刷部分の白色が薄汚れてたりしますが。
muse_nos_dac_b_002.jpg
まうまうが購入したのは黒色ですが、
このDACは黒とシルバーの2色展開になっています。

大きさはコンパクトで、大きめのポータブルアンプくらいの大きさです。
muse_nos_dac_b_003.jpg
左がMuse Mini TDA1543 X 4 NOS DAC、右がLongxi Q1。

入力端子部。
光同軸か光デジタルで接続する必要があるため、
僕のようなPCオーディオ用途で使う場合には別途USB-DDCが必要です。
muse_nos_dac_b_004.jpg

DAIのチップはDIR9001が使われているため、サンプリングレートは24bit96kHzまで対応しています。

出力端子部。
RCA一系統のみ。
muse_nos_dac_b_005.jpg

早速中を開けてみました。
muse_nos_dac_b_006.jpg
確認したところ、卓上オーディオさんで紹介されていた中身とは
基板の色、コンデンサに違いがありました。(後述)

放熱パネルを外した所。
muse_nos_dac_b_007.jpg

TDA1543が4つ並んでいます。
興奮してきた。
muse_nos_dac_b_008.jpg

電解コンデンサは、ニチコンとELNAで統一されており
60ドル以下で販売されている割に良い物が使われている印象です。
muse_nos_dac_b_009.jpg
卓上オーディオさんで紹介されていた内部と比較した所、
大半のコンデンサの耐圧がグレードダウンしています。
例えば、この電源平滑用のコンデンサは25V470uf→16V470ufとなっています。
電源12V程度であれば、耐圧16Vで特に問題はないらしい…ですが。

アナログ最終段のコンデンサにELNAのオーディオ用コンデンサ、シルミックが使われています。豪華だ!
muse_nos_dac_b_010.jpg
こちらも50V10uf→35V10ufと耐圧がグレードダウン。

また最終段の抵抗は47k→100kに変更されている事をテスターで確認済。

25V100ufだったコンデンサは、16V100ufになっています。
ニチコンのオーディオ用コンデンサ、FWが使われています。(3箇所)
muse_nos_dac_b_012.jpg

中央奥に配置されているELNAのコンデンサの容量が35v39ufなのですが、
基板には47ufって書かれているのが気になります…。
muse_nos_dac_b_011.jpg
あと、この灰色のフィルムコンデンサはどこのメーカーのだろう。(7箇所)


中身の紹介はこのくらいにして、実際にヘッドホンで音を聞いてみます。
接続環境はPC → Musiland Monitor 01 USD → Muse Mini TDA1543 X 4 NOS DAC → Lovely Cube Premium → HD650。


一聴して、柔らかい音質で、噂通り低音がよく出て、よく広がります。
高音は伸びない印象。

Lovely Cube Premiumのオペアンプは基本構成のOPA2134に変更してあり、
寒冷系で低音が少ないDAC、Matrix Mini-iと組み合わせてクールで切れ味のある音を楽しんでいたのですが、
これと比較するとMuse Mini TDA1543 X 4 NOS DACは明らかに暖かいウォーム系。
ネガティブに捉えると、やや寸詰まりしており、ボワついた低音が出る歪んだ音のDACとも言えます。
僕は基本的に低音好きなので、期待通りの味付けが得られてとても嬉しいのですが…。

純粋な高性能を期待して買うと後悔するかも…な印象はあります。
しかし、実売五千円以下で購入できる単体DAC自体が相当限られており
その中で確固たる個性を持っているという点で、非常に好ましい。
安物好きで味付け上等な方(僕みたいな)は一聴の価値あり!かも。

Posted at 04:21 | DAC・DDC | COM(0) | TB(1) |
2012.03.18

【Matrix mini-i】低価格ながら高性能、小型バランス中華DAC

1月にTam Audioで購入したDAC、
Matrix mini-iです。
Matrix_mini-i_012.jpg

310USDという、オーディオ一般基準としては
エントリークラスの低価格帯ながら、
アナログデバイセズのフラッグシップDACチップ
AD1955が二枚使われている
デュアルモノラル構成のバランスDACです。
この価格でここまでできるのは中華ならでは。

サイズも幅20.5cm x 奥行15.5cm x 高さ4.8cmと
それなりにコンパクトで、PCオーディオとしてDACを導入するにあたり、
丁度いいサイズであると思います。
(僕はミニタワーPCの上に置いてます)
Matrix_mini-i_001.jpg

このmini-iには「プリアンプ&HPAモード」「DACモード」
二種類の起動方法がありますが、
ヘッドホンアンプ機能はあくまでおまけレベルの性能で、
本領はDACモードでの使用となります。

また最新バージョン2011 v.1では
オプションとしてリモコンを追加注文することができます。
手の届かない場所に置いておきたかったので、追加しました。
Matrix_mini-i_003.jpg

mini-iは入力&出力の豊富さも魅力です。
Matrix_mini-i_002.jpg
入力はUSB、光デジタル、BNC同軸、XLR同軸。
サンプリングレートは192k/24bit対応となりますが、
USB入力では44.1-48kHzまでしか対応しない点、
光同軸がBNC端子である点に注意。
(RCA用の変換プラグが付属します)

出力はRCAとXLRに加え、デジタルスルーアウトの同軸端子があります。

また、製品としての品質もなかなかに高く、
しっかりした品質管理の元製造されているな、と感じます。

内部は整然とした作りになっており、ハンダ付けも綺麗です。

最新の2011 v.1ではパーツの見直しが行われたらしく、
以前と違うものが使われており、
コンデンサの変更と容量増量が確認できました。
Matrix_mini-i_005.jpg

ニチコンのアルミニウムコンデンサFWシリーズ、電解コンデンサのCDシリーズが
ふんだんに使われています。
Matrix_mini-i_006.jpg

…と思ったら謎のコンデンサが紛れていた(三本)。
Matrix_mini-i_007.jpg

AD1955が二枚。興奮してきた。
Matrix_mini-i_008.jpg

OPA2134のSOICが二枚。
Matrix_mini-i_009.jpg

OP275も二枚。
Matrix_mini-i_010.jpg

FETにはヒートシンクが装着されています。
Matrix_mini-i_011.jpg

ついでに、リモコンも開けてみました。
Matrix_mini-i_004.jpg


音質については、
クリアでカラッとした明るさがあり、
高い解像度と音の分離に優れた
スマートで硬質なモニター系のイメージです。

それまでAudio-gdのFUNをDACとして使っていたのですが、
一聴して分解能と解像度に差があることが感じ取れます。

音のバランスは若干中高音寄りで、
低域は薄め。
ごく低い低音が出ていないようです。
シャープな音質故、
若干高音に金属的な響きが乗るようにも感じられます。

上記の特徴から、温かみや滑らかさとは相反した音質で
また音の響きや余韻も少な目であることから
どんな音源もアッサリスッキリクッキリと聴かせます。

mini-iと相性の良さそうなHPAは、低域が強く、柔らかめの音質のもの。
僕の所有HPAの中では、
低音が豊かで若干柔らかい音質のHPA、HD-1Lと組み合わせると、
お互いの長所を生かし合い、解像度と分離に優れた
非常にいいバランスの出音になります。


DACを買い換えてみて、
DACによる音質変化が
馬鹿にならない影響を及ぼすこともわかってきました。

少ない予算でスパイラル出来るのも、中華ならでは。
貧民である僕はこれからも
中華スパイラルに身を落としていくのでしょう…。

Posted at 18:35 | DAC・DDC | COM(0) | TB(0) |
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