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2014.07.18

Ultrasoneの開放型ヘッドホン、PRO2500を買いました

Ultrasoneの開放型ヘッドホン、PRO2500の中古品を購入。

PRO2500は新品で購入し愛用していたのですが
当時の上位機種Ultrasone PRO900に乗り換えるために処分した過去があります。
いわゆる買い戻しというやつです。

生産終了となった現在では、
たまーにオーディオショップでお安い中古品が並んでいるのを見かけます。

当機は本体に多少傷があり、経年劣化もあるけれど
イヤーパッドとヘッドパッドが新品に交換してあり、これなら抵抗なく使えそうだ!ということで衝動買い。
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ただし、純正のシルバーのヘッドパッドはもう流通在庫がないので、代替でPRO900用ヘッドパッドが貼ってありました。(黒色)
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イヤーパッドはフカフカの新品。うれしい。
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写真には掲載していませんが専用ケース、スペアパッド、付属品すべて揃っています。

「ボディがチープに見える」ためか、現行のラインナップでは青色のプラスチックボディを採用しなくなりましたが
僕にはとても魅力的に見える…。


当機PRO2500の音は開放型とは思えないほど分厚く緩い低音を軸とした、明確な味付けを意識したドンシャリ。
密閉型のPRO900と目指している方向は一緒だけれど、鼓膜を震わせるような音圧と臨場感が売りのPRO900に対して、開放型ならではの音場の広さと抜けの良さが生きているPRO2500と、
どちらも低音を重視したソース全般ととても相性がよく、魅力的です。
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特にPRO2500はKOSSの名機、Portaproの上位機種…といったイメージが当てはまるので
こういう音が好きな人にはぜひ聴いて頂きたい逸品。

テクノ大国ドイツのメーカーであるUltrasoneのヘッドホンは、
クラブDJ向けのラインナップもあって、
全体的な音作りの特徴としてクラブミュージックリスニングを強く意識して音作りされている印象があります。
テクノ聴くならUltrasone!」というのは僕の心の声。

特に、僕が所有しているPROシリーズは特にそのような印象が強く、
純粋な性能重視にシフトした高級ラインのSignatureシリーズやEditionシリーズより、個性的で好きです。
(ま、高くて買えないんですけど…)

ヘッドホンとしての質を俯瞰的に見ると
PRO2500、PRO900ともにヘッドホン側の音が作られすぎていて、
ヘッドホンアンプ、DAC等の上流の変化があまり感じられなかったり、
AKG K702やゼンハイザーHD650、ベイヤーDT880あたりと比較し装着感が劣るなど
数万円のヘッドホンとしては雑な面もありますが、気軽にとっかえひっかえできるのがヘッドホンの良い所で、
使い分けに最適な個性を持っている!と前向きに締めておきます。


あと、いつの間にか当ブログのカウンターが10万を超えていました。うれしい。

2014.04.30

SONYのイヤホン MDR-EX600を購入

新しいイヤホンを買いました。


2010年の発売当時から気になっていたSONYのイヤホンMDR-EX1000、EX800、EX600。
いつの間にかEX1000をのぞいた下位機種がディスコンとなり、
流通在庫のみの販売となっていました。

三種のイヤホンの仕様を公式、ブログ等で確認したところ
妥協しない仕様で作られたフラッグシップモデルのMDR-EX1000、
MDR-EX1000の開発技術を元に素材等を見直し、低価格化したMDR-EX600、
モニター向けにスタジオの音楽関係者と共同開発したというMDR-EX800、
という立ち位置のようです。

勿論、最高の音を聴きたいのであればEX1000一択ですが
3万円を超える価格のイヤホンを気軽に買えるような余裕などないので
流通が無くなる前にと、家電屋さんでEX600を購入。

耳の後ろにケーブルを回して装着するタイプのイヤホンですが、
テクノロートという素材を使ったイヤーハンガーがとっつきづらく、
慣れるまでちょっと時間がかかりました。
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コツがわかれば比較的快適で、直接肌とケーブルが接触する部分なので硬化を防ぐ役割もあり
長く愛用できそうな頼もしさがあります。(しかもケーブル着脱式)


付属のケースは思いのほか使いやすく、ケーブルの長さがぴったり合って
綺麗に収納できるように調整されています。
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しかし、あまりにもでかい…!(他のイヤホンケースと比較)
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別のケースに置き換えようかなあ…。


MDR-EX600の音について。
一聴してわかりやすい、僕好みのダイナミック型イヤホンの音で、
高精度で分解能の高いBA型イヤホンと比較し、
ややソフトフォーカス寄りで音場が広く感じられ、ヘッドホンで聴いているような自然さがあります。

分解能は同価格帯のBA型イヤホンと比較すると1歩譲る感じで、
わずかに薄い膜を通して聴いているような印象もあります。
上位機種のMDR-EX1000との決定的な差が感じられる部分かと思います。

音のバランスは極端な偏りもなく、フラットに近い印象。
このような音傾向のイヤホンを雑音だらけの外で聴く場合、低音が不足して聴こえがちなので、
音の厚みを確保し若干のイコライザのような役割を持つ、ポータブルヘッドホンアンプのアシストが活きます。

MDR-EX1000とMDR-EX600は最近のイヤホンにしてはインピーダンス高め(32Ω)で
能率もそこそこ低めに調整されていて、
同社のポータブルアンプ、PHA-1等と合わせて使うことも想定しているようです。

僕の手持ちのカナルイヤホンの中でも遮音性が低いほうで、
メーカーが意図した仕様らしい。
とくに騒音が大きい地下鉄などで使用するのは厳しいかもしれませんが、
僕が通勤時に乗っているJRなどでは、装着していながら車内アナウンスも聞き取る事ができ、意外と良い塩梅。


以下、日記帳です。

4月は電子工作強化月間…のつもりでしたが
僕が使っていたスマートフォンが壊れてしまい、買い替えやら何やらで想定外の時間とお金を消費し
後回しになっています。

最近のスマホ事情を全く知らなかったのですが、
Twitterのフォロワーさんにアドバイスをもらったりして、
「通話専用のガラケー」「通信専用のMVNO+白ロム」という2台持ち体制となりました。
スマホ本体購入など、初期導入費が高くついてしまいますが、
月額の通信代金が3000円程度に抑えられるのは嬉しい。

増税直後による売り上げ減少が危惧されているためか、キャッシュバックやら値引きやらが多く
想定していたよりも安く導入する事が出来たのは不幸中の幸い。
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(以前から気になっていた、Xperia SXを手に入れました)

4月中製作予定だったHA10miniは、改めてGW期間にチャレンジしようと思います。

2014.03.03

「高級イヤホンはケーブル着脱式に限る」という実感

現在、僕が主にポータブル環境で愛用しているメインのイヤホンは以下の3本。

ゼンハイザーのIE8、
アルティメットイヤーズのTF10、
クリプシュのImage X10です。
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TF10のケーブルはNull AudioのENYOに変更しています。
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IE8とTF10は約4年、
Image X10は約3年ほど使用しています。

いずれも一世代前の古い機種たちですが、
上記の使い分けで特に不満がないので、これらのどれかが壊れたら新しい高級イヤホン買おうかな、
なんて考えています。

TF10が購入後一ヶ月で断線してしまった事以外では特にトラブルなく使えていたのですが、
さすがに何年も使っているとボロが出てきます。


Image X10は、本体ユニットとケーブルをつなぐゴム皮膜が割れてきました。
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今のところ実用に影響はありませんが、割れが広がっていくと故障の原因になりそうですし、何より見た目が悪いです。
接着剤を使用するか、スミチューブでもかぶせれば一時しのぎになりそうですが、これはこれでやっぱり見た目が悪くなりそう…。
リケーブルもできないので、騙し騙し使っています。


IE8は、とうとうケーブルが割れて断線してしまいました。
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銅線部分は繋がっているので音楽を聴くことはできますが、時間の問題っぽい。

保証も切れているので普通のイヤホンならばここで寿命、ということになりますが
IE8はケーブル着脱機構を備えており、
ありがたいことにゼンハイザーがIE8の交換用ケーブルを販売してくれています。
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早速ヨドバシカメラで買ってきました。

ケーブル交換でIE8復活!
リケーブル可能機種のありがたみを強く実感。
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交換前のケーブルより少し色が暗めに見えますが、
相変わらずしなやかで扱い易い柔らかなケーブルで、使い心地抜群です。


イヤホンの故障原因のほとんどはケーブル断線ですから、
いざという時に交換できるケーブル着脱式イヤホンの実用性の高さを再認識できました。

2014.02.13

Fostex T50RPを買いました

FOSTEXのダンプド・セミオープンRPダイナミック型ヘッドホン、
T50RPの中古品を手に入れました。

ヘッドホンの中古品はちょっと抵抗があるほうなのですが、
実売価格相場よりだいぶ安く、そこそこ状態のよい中古品が売られていたので興味を引かれ、思わず注文。

海外では主に改造母体として非常に人気のあるヘッドホンで、
MrSpeakersのMad Dogをはじめとした改造品を販売しているお店を複数見つけることができます。
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国内ではあまり注目されない当機ですが、通常のダイナミック型とは違う
「全面駆動型」のヘッドホンということで、かねてから聴いてみたいヘッドホンでした。


使用感に関しては、
・側圧ゆるめで少しずれやすい
・見た目より重く、ヘッドパッドが無いので頭頂部がじわじわ痛くなってくる
・着脱式のケーブルを採用していて安心して使える
・パッドはやわらかく心地よい
良くも無いけど悪くもない…といった印象の使い心地で、この側圧の弱さでモニター向けなのか?という印象もあります。


音質に関しては先人のレビュアーさん達の評価通りの印象で、
・刺激を排除した温かみのある地味な音傾向
・分解能はいまいち
・薄い膜を隔てて聴いているような、少しこもった独特の響きがある
・通常のダイナミック型ヘッドホンと比較し、音場表現に違いを感じる

という印象。

音場が広いと言われている全面駆動型ヘッドホンですが、
普段僕が聴いているテクノやエレクトロニカ等の打ち込み音源を聴く限りではその恩恵も無く、
ただただ性能の低さのみが目立ちます。

ではどんな曲と相性が良いかというと、ちょっと意外(?)なことに
僕が就寝時に流し聴きしている自然音の環境音楽など、いわゆる「バイノーラル録音」の音源を聴くときに大きな恩恵を実感することができました。
特に高さや奥行きの表現に強みがあり、他のダイナミック型ヘッドホンと比較すると差があることが実感できます。

これらの印象から、当機T50RPのような全面駆動型のヘッドホンは
空間表現を意識して録音された音源を再生するときにこそ真価を発揮できる…そんな風に理解しました。

また、当機の高すぎない分解能と聴き疲れの無いやさしい音調は、リラックスして音楽を楽しめるというメリットもあって、音楽鑑賞以外(ゲームや動画鑑賞など)にも向いていそうな汎用性を感じられます。

T50RPは僕が想像していたよりも面白い個性があるヘッドホンで、なかなか気に入りました。
改造にもちょっと興味わいてきたかも…。

2013.11.26

beyerdynamicのDT880E/600を買いました

2年ぶりに新しいヘッドホンを入手しました。
ベイヤーダイナミックの半開放型ヘッドホン、DT880E/600です。


購入後10日程度という、新品に近い中古品が安く売られていたので、
これ幸いと飛びつきました。(ありがとうございます!)
僕が狙っていた機種ドンピシャだったので、とてもうれしい。

半開放型ヘッドホンである当機DT880は、
密閉型DT770、開放型DT990を含めた「ベイヤー三兄弟」と言われる
レガシードライバーが採用されたヘッドホンの中の1台であり、
かつてのフラッグシップでした。
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現在は、T1をはじめとした新開発のテスラドライバー採用機のラインナップが増え、第一線を引いた格好になります。

「三兄弟」には用途に合わせたバリエーションがあるので、若干ややこしい。
ポータブルオーディオ向けの32Ω低インピーダンス仕様「E/32」シリーズ、
ホームオーディオ向けでスタンダードな250Ω仕様「Edition2005」シリーズ、
ハイエンドオーディオ向けで高インピーダンス仕様「E/600」シリーズ、
側圧強め、ヘッドパッド交換可能、デザイン簡素、カールコード採用でプロモニター向け「PRO」シリーズがあります。

僕の手元には愛すべきヘッドホンアンプが複数台あるので、
現在の環境であればハイインピーダンスヘッドホンも鳴らせるだろう、ということで導入した「E/600」シリーズ。
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音については、店頭で視聴した時の印象よりもずっと良く、
ソフトフォーカスを意識した全体感のある鳴り方を基本キャラクターとして、
刺さるほどではないけれども細くてきらびやかな高音が良いアクセントになっていて
明るさと柔らかさと刺激的な要素をうまくミックスし、飽きずに長時間リラックスして聴ける
絶妙な音作りで、じんわりと良さを実感できるヘッドホンだと感じました。

分解能、音場表現も十分なものを持っており、3D的な立体表現を感じられます。

音質と同じくらい重要な装着感についても申し分なく、
適度な側圧、耳障りのよいイヤパッド、何時間装着していても疲れない心地よさ。
(首を強く振るとずれる程度の側圧の弱さで、しっかりホールドして欲しい方はPROシリーズの側圧がベストとの事)


2013年の今こそ5万円超えのヘッドホンはありふれたものになってしまいましたが、
一昔前はゼンハイザーのHD650、AKGのK701、ベイヤーDT880が
「高級ヘッドホン御三家」として認識されていたようです。
音作りはHD650を基礎として、どれも似たところがあるらしい。

気付いたら僕の手元にもHD650、K702、DT880が揃っていたので、
それぞれの音の印象を書いてみます。
完全に僕の主観です。


■HD650
圧倒的なウォームトーンでやや低音寄り。はじめて購入した高級ヘッドホンが当機ですが、
廉価帯ヘッドホンとは全く違う音作りに面食らいました。
スピーカーリスニングを意識したような音作りで、これが万人に受け入れられているというのも理解できます。
緩くて主張が強めの低音が影響し、3機種の中では最も暗めで、湿度が高く、熱が伝わってくるかのような独特の雰囲気が感じられます。
国内レビューではベイヤーのヘッドホンがそのような特徴を持っていると言われていたりもしますが、
僕の印象では、HD650にこそ相応しいイメージ。
HD650は広大な音場表現を持っていることで有名ですが、
半端な環境だと詰まった音になり、音場が狭く感じられ、非常に残念な音になります。(何度処分しようと思ったことか…)
上流(DAC、ヘッドホンアンプ等)の影響が大きく、環境を整えていく毎に効果が実感できるという、アンプスパイラルの元凶。
最終的には3機種の中では頭ひとつ抜けてくる印象ですが、実力を実感するには一定以上の投資が必要となります。
側圧は結構強めで、こなれてくるまで時間かかります。(物理エージング)
気に入ってます。

■K702
痛い音を出さない、滑らかできれいなフラットバランスで、ボーカルの美しさに定評あり。
開放型ゆえ厚みのある表現は苦手で、低音が少し弱めに感じられる印象もあります。(後継機種では改善されているようです)
3機種の中では最も音の分離が良く、音場が広く感じられるヘッドホンで、
意外と環境にも寛容だったりもして、とりあえずヘッドホンアンプを介せば良い音が得られると思います。(ただし音量は若干取りづらい)
他の機種と比較すると、くっきりと配置された点音源、左右には広いけれども奥行きがそこまで深くない、ネガティブに捉えると少し平面的という印象もある音場表現など、いわゆる「ヘッドホンらしい」鳴り方をするので、好みの差はあると思います。
おとなしめの電子音楽に絶妙なマッチングをみせたりして、汎用性が高い印象。(エレクトロニカ、アンビエントなど)
側圧は緩めで装着感は悪くありませんが、ヘッドパッドのコブが気になる人が一定数いる模様。
軽さと引き換えのプラスチッキーな意匠が気になる人もいるかも。
気に入ってます。

■DT880
ウォームトーンで滑らかな基本キャラクターに、細くて刺激のある高音が加わり、結果的には少し高音寄りに聴こえます。
半開放型の利点を活かした低音の厚みと抜けの良さが感じられ、3機種の中では最も明るい音調で、
退屈にならない程度の刺激と個性がある万能型ヘッドホンといった印象で、ベイヤーの音作りのセンスの良さが感じられます。
音場表現はHD650に似たタイプで、3D的な立体感があるものの広さという点では上記2機種には一歩譲るといった印象。
高音寄りの上流環境と組み合わせると高音がきつくなりそうなので、環境にはそれなりに気を使う必要がありそう。
装着感は最高で、心地良いです。
ヘッドバンドの長さ調整の伸びしろが少なめで、僕の頭ではヘッドバンドを最大に伸ばすと丁度いい感じ。
装着できない人もいるかも。(要試着)
気に入りました。


以上、「御三家」は似た傾向の音とは言われているものの
メーカーごとの個性が強く反映されており、
どれも魅力的で、そこまで音がかぶっているとは思いません。
共通事項としては、いずれも出力の弱いDAP直挿しではまともに鳴ってくれないので、
ヘッドホンアンプの導入は必須と言えます。


DT880の上位ラインナップである、最新のテスラドライバー採用機、T1、T90、T70などを視聴してみましたが
どれも非常に分解能が高く、クリアで高性能と感じました。
でも、今のところ特に欲しくはならないというか…価格帯1万円台くらいの、一昔前の機種のほうが気になる昨今。
(お高いですしね…)